ドイツ銀:より大胆な削減示唆、トレーディング減収で利益小幅

更新日時
  • アナリスト予想は2200万ユーロの赤字だった
  • 収入に対する費用の比率は91.0%、前年同期は85.0%

ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)はより大胆なコスト削減が必要となる可能性を示唆した。4―6月(第2四半期)決算はトレーディング収入減少と人員削減費用の引き当てが響き、ごく小幅な黒字にとどまった。

  27日の決算発表によると、純利益は1800万ユーロ(約20億9000万円)と、前年同期の7億9600万ユーロから減少。ブルームバーグがまとめたアナリスト11人の純損益予想は平均で、2200万ユーロの赤字だった。予想のレンジは5億2400万ユーロの黒字から18億ユーロの赤字と幅広かった。

  クライアンCEOはリスク資産圧縮や配当停止、人員削減で資本基盤強化を図っている。2016年を事業再編のピークの年と位置づけているものの、法的費用や低金利、市場変動の激しさ、英国の欧州連合(EU)離脱選択に伴う不透明感などが進展の妨げになっている。

  この日の発表資料で同CEOは「決算内容は当行が持続的な事業再編の過程にあることを示しているが、進展に満足している」とした上で、「現在の弱い環境が続くならば、再編のタイミングと度合いでより大胆さが必要になる」との考えを示した。

    純収入は73億9000万ユーロと、前年同期の91億8000万ユーロから減少した。リスク加重の資産は3.4%減り4020億ユーロ。収入に対する費用の比率は91%で前年同期の85%を上回った。再編と人員削減の費用は2億700万ユーロに膨らんだ。前年同期は4500万ユーロだった。事業移転に絡み2億8500万ユーロののれん代を償却した。

  普通株ティア1自己資本比率は10.8%。第1四半期の10.7%から上昇し、アナリスト予想に一致した。クライアンCEOは増資の必要性を繰り返し否定しており、この日の書簡では、同行の財務力に対する「疑念が示された」ことに対して、「根拠がない」と反論した。

  最大の収入源となっている債券・通貨トレーディング収入は19%減の18億2000万ユーロ、アナリスト予想の19億5000万ユーロに届かなかった。株式トレーディング収入は31%減の7億2000万ユーロと、これもアナリスト予想を下回った。引き受けとトランザクションバンキングを手掛ける法人・投資銀行部門の収入は12%減の18億9000万ユーロで市場予想に一致。

  27日の株価は3.2%安で終了した。

原題:Deutsche Bank Signals Deeper Cuts as Trading Slump Erodes Profit(抜粋)
Europe Stocks Hit One-Month High After LVMH, Santander Earnings

(株価を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE