三井住友F:4-6月は3割減益、マイナス金利や市場混乱が影響

更新日時

三井住友フィナンシャルグループの 4-6月(第1四半期)の連結純利益は前年同期比31%減の1843億円だった。マイナス金利政策の影響で融資業務の利ざやが縮小したほか、市場混乱に伴い金融商品の販売手数料などが減った。通期予想は7000億円を据え置いた。

  日銀などで27日開示した純利益は、ブルームバーグが集計したアナリスト5人の予想平均値1728億円を上回った。会社側の通期予想に対する4-6月期の進捗率は26%となった。

  日銀は2月中旬にマイナス金利を導入。今期はその影響がフルに反映される。また第1四半期は英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた円高・株安なども逆風となった。全国銀行協会の国部毅会長(三井住友銀行頭取)は7月の会見で「マーケットの不確実性と不透明性から厳しい状況が続く」と見通した。

利ざや低下

  第1四半期の連結粗利益は前年同期比10%減の7158億円。貸出利息など資金利益は25%減の3265億円、投信販売手数料など役務取引等利益は8.1%減の2193億円、国債売買益を含むその他業務利益は45%増の1027億円となった。国内預貸金利ざや(三井住友銀行単体)は1.12%と同0.09ポイント低下した。

  与信関係費用は106億円と前年同期より41億円増加。政策保有株の売却などを進める中、株式等損益は15億円と20分の1以下に減った。子会社のSMBC日興証券の第1四半期決算は50%減の108億円と振るわなかった。4-6月の東証株価指数(TOPIX)は7.5%下落した。

  S&Pグローバル・レーティングスの吉澤亮二主席アナリストは、三井住友Fの第1四半期の減益理由について「貸し出し利回りの低下などマイナス金利の影響」を挙げた。第2四半期以降は、「融資の際の約定金利が低下していることから、これからも低い収益性が続く」とみる。

  みずほフィナンシャルグル ープは29日、三菱UFJフィナンシャル・グループは8月1日に第1四半期決算を発表する予定。

(第6段落にアナリストの見方を追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE