任天堂:4-6月は予想超える赤字、円高で為替差損350億円計上

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  • 純損益は245億円の赤字、営業損益は51億円の赤字
  • ポケモンGOの影響は限定的

任天堂が27日発表した4-6月の連結純損益は為替が円高に振れた影響を受け、大幅に市場予想を超える赤字となった。ゲーム機や初のスマートフォン向けアプリも収益を支えきれなかった。

  発表資料によると、4-6月期の純損益は245億円の赤字となり、アナリスト3人の予想平均(34億円の赤字)を大きく下回った。営業損益は51億円の赤字(市場予想21億円の赤字)、売上高は620億円(同703億円)だった。4-6月期の為替差損が350億円に上った。

  持ち分法適用会社のポケモンが開発したスマートフォンゲーム「ポケモンGO」のヒットを受け、任天堂の株価は大幅に上昇した。ただ任天堂は収益への影響を限定的と説明、今期(2017年3月期)の業績予想は変更しなかった。不振の据え置き型「Wii(ウィー)U」は販売の大幅な減少を見込んでおり、収益は3DSが引っ張ることになる。来年3月には次世代ゲーム機「NX」の販売を控える。

  SMBC日興証券アナリストの前田栄二氏は決算発表前の取材で「3DSがまだ勢いを続けられるか」が今期の任天堂の収益上、重要なポイントだと述べた。ポケモンGOについては、運営主体が任天堂ではなく「冷静に見るべきだ」と話した。

株価

  任天堂は今年3月、同社初のスマホ向けアプリ「Miitomo(ミートモ)」の配信を開始し、4-6月期はスマホアプリの収益が反映された初の決算となった。秋には「ファイアーエムブレム」と「どうぶつの森」の2本のゲームアプリ配信を開始する。

  任天堂株価はポケモンGOの人気を受けて上昇し、米国での6日の配信開始前には2兆円程度で推移していた時価総額は一時、約4兆5000億円となった。一方、任天堂は22日夜の発表で、ポケモンGOを開発した関連会社ポケモンが議決権32%を保有する持ち分法適用会社であることから連結業績への影響は限定的だとした。

  ポケモンGOは米グーグルから分社したナイアンティックが開発・配信しており、ポケモンはライセンス料と開発運営協力による収益を得る。任天堂が開発したポケモンGOと連携して遊ぶ機器「ポケモンGOプラス」の収益は、業績予想に含まれている。同機器は準備が遅れているとして、発売時期が当初予定の7月末から9月に延期となった。

  Wii(ウィー)Uは今期、ハード、ソフトとも大幅な販売減少を見込む。一方、3DSはハードは減少するもののソフトは13%増となる5500万本の販売を目指す。

(第6段落以降に詳細情報を追加しました.)
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