NY外為:円が上昇、日本の景気刺激策への思惑が弱まる

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26日のニューヨーク外国為替市場では円が英国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択された以降で最大の上昇。日本銀行の28、29日の会合を前に金融・財政政策による追加の景気刺激策の思惑が弱まり、円買いが膨らんだ。

  円は主要16通貨の全てに対して上昇。麻生財務相は経済対策の規模について調整中だと語った。日本経済新聞は財政支出(真水)が6兆円程度になるが、今年編成する2次補正予算案は2兆円程度にとどまると報じた。

  トロント・ドミニオン銀行のシニア為替ストラテジスト、メイゼン・アイサ氏は「日銀が打ち出す景気刺激策がどのような内容になるかをめぐり不透明感が強い。失望される内容になるとの見方に傾きつつある」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前日比1.1%高の1ドル=104円66銭と、6月24日以来の大幅高。英国民投票の結果が明らかになった同日には、円は一時99円02銭と2年半ぶりの高値を付けた。ユーロは対ドルで0.1%安い1ユーロ=1.0986ドル。

  円は月初からはなお約1.4%下げている。日本の財政・金融当局が刺激策を拡大するとの思惑が背景にある。

  金利先物市場は27日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を維持することを織り込んでいるが、年内の利上げの有無を推し量る上で声明に注目が集まりそうだ。

  大半のエコノミストは日銀が29日に緩和策の拡大に踏み切ると予想している。ブルームバーグが入手した経済対策案によると、政府は日銀と連携するとしているが、対策の規模や効果は盛り込まれていない。

  みずほ銀行(ロンドン)のヘッジファンドセールス責任者、ニール・ジョーンズ氏は「政策が失望を誘う内容になるリスクがあることから市場は慎重だ。米国の利上げや日銀の緩和拡大に対する期待値は高い。しかし、日銀は何もせず、FOMCもハト派色を強める可能性がある」と語った。

原題:Yen Surges Most Since Brexit as Traders Pare Back Stimulus Bets(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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