今年の夏はイベリアへ、イタリアも人気-安全重視でフランスはパス

スペインのカナリア諸島に2つの五つ星ホテルを持つシーサイド・ホテルズの副総支配人アルムデナ・マーティンさんは大忙しだ。観光客は安全に不安のある国を避けスペインなどに引き付けられ、「ぎりぎりになっての予約が多く新たに人を雇ったりしている」という。

  フランスでのテロ頻発とトルコのクーデター未遂で両国は敬遠され、スペインとポルトガルはいずれも今年の海外からの観光客数が過去最高を更新する見込みだ。

  観光はスペインとポルトガルいずれでも国内総生産(GDP)の約10%を占める重要な産業。今年5月末まででスペイン訪問者数は前年同期比で7.4%増加、落としたお金は7.8%増えた。ポルトガルを国外から訪れ1泊以上宿泊した人の数は13%増えた。

スペイン・ジローナの海岸リゾート

Photographer:Xabier Mikel Laburu/Bloomberg News.

  一方、フランスではパリ同時テロのあった昨年10-12月(第4四半期)の外国人観光客は8.7%減。トルコは「紛争地帯と見なされている」とスペインのESADEビジネススクールで教えているホセップ・フランチェスク・バルス教授が指摘。トルコに行きそうな観光客がイベリア半島に流れているという。

  イタリアも人気が高い。スターウッド・ホテルズ&リゾーツによると、サルデーニャ島の高級リゾート、エメラルド海岸では今年1-6月の同社顧客が前年同期に比べ33%多かった。

原題:Terror Sends Europe’s Holidaymakers to Safety of Spain, Portugal(抜粋)

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