米FOMC、利上げめぐり白熱した議論の見通し-26、27両日に会合

  • 利上げ支持する一部当局者の声、再び前面に
  • 次の一手のタイミング、明確なシグナル示される公算は小さい

米金融当局は26、27両日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。利上げをめぐる白熱した議論が繰り広げられる見通しだ。ただ、次の一手がいつになるか、明確なシグナルは示されそうにはない。

  27日午後2時(日本時間28日午前3時)に公表されるFOMC声明では恐らく、6月14、15両日の前回会合以降に明らかになった米経済の改善を示すニュースを認めることになりそうだ。しかし、利上げが間近であると知らせるには至らないだろう。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見も予定されていないため、さらなる手掛かりが示されることもない。

6月のFOMC後に会見するイエレン議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  FOMCメンバーは6月、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.25-0.5%に据え置くことを全会一致で決めた。同月初めに発表された5月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数の伸びが大幅に鈍化したことや、英国の欧州連合(EU)残留・離脱の是非を問う国民投票を直後に控えていたことが背景にある。

  だが今や、6月の雇用者数が力強い回復を示し、英国によるEU離脱の選択にもかかわらず米株価が過去最高値を更新していることなどを受け、米金融当局でも利上げを支持する当局者の声が再び表面化する公算が大きい。

  米金融当局でエコノミストを務めた経歴を持つ、ジョンズ・ホプキンス大学のジョナサン・ライト氏(経済学)は、「議論は先鋭化しそうだ」とした上で、「大きな見解の相違がある」と指摘した。

  ライト氏によれば、FOMC内は2つのグループに分かれており、1つは米成長の勢いを映して年内に政策金利を引き上げることが必要(そして恐らく1回以上)と信じる一派。もう一派は「中立金利」がかなり低いため、リスク管理の観点から一層慎重なアプローチをすべきだと判断する人たちだ。

原題:Fed Rate Hike Debate to Intensify This Week: Decision-Day Guide(抜粋)

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