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為替トレーダー、円ショートに慎重-日銀が市場失望させるリスク

世界の大手為替トレーダーの一部は、日本銀行の黒田東彦総裁が29日にどんな政策を打ち出しても円相場は安泰と考えている。

  バンク・オブ・ニューヨーク・メロン傘下のインサイト・インベストメント・マネジメントは円について、「ほぼ中立」だという。JPモルガン・チェースは日銀が29日に市場を失望させれば円が同日に1ドル=102円近くまで上昇し、その後数カ月で100円に向かう可能性があるとみる。東京時間26日午後2時11分現在は104円40銭。今月はアジア通貨の中でパフォーマンスが最悪だが、それでも円は日銀が金融緩和を拡大した2014年10月より高い。

  ブルームバーグの調査に答えたアナリストの約80%は28、29両日の会合で日銀が緩和拡大を決めると予想している。しかし日銀緩和への円相場の感応度は低下しているため、円が下落するには政策に驚きが必要だとトレーダーらは指摘する。

  インサイト・インベストメントの為替責任者、ポール・ランバート氏(ロンドン在勤)は「かなり大きな期待が織り込まれているため、日銀にとってのハードルが数週間前よりはるかに高いのは確かだ」と話した。

  「ヘリコプター・ベン」の異名を取るバーナンキ前米連邦準備理事会(FRB)議長が今月中旬に安倍晋三首相や黒田総裁と会合を持ったことで市場ではヘリコプターマネーなど大胆な政策への期待が高まったが、25日は麻生太郎財務相が財政パッケージの規模をまだ決定していないと発言し円は一時1.5%上昇した。

原題:Currency Traders Wary of Shorting Yen on Risk BOJ to Disappoint(抜粋)

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