ブラジル株:ボベスパ指数、下落-景気見通しとの比較で割高感広がる

  • 小売りのロジャス・レナーなど内需関連株が下げの中心
  • 部門の株式売却見通しでペトロブラスは高い

25日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は下落。今年これまでの上昇で、同指数のバリュエーション(株価評価)はほぼ3カ月ぶりの高水準となっており、投資家の間で割高感から株式を敬遠する動きが広がった。

  銀行のイタウ・ウニバンコ・ホールディングが最も指数を押し下げた。MSCIブラジル指数の10の業種別指数の中では、消費関連が最低のパフォーマンスだった。衣料小売りのロジャス・レナーは、取引終了後の四半期決算発表を前に3カ月ぶり大幅安。

  ボベスパ指数は今年、ドル・ベースで世界トップのパフォーマンスとなっている。テメル大統領代行が景気回復をスタートさせ、財政赤字をコントロールできるとの期待感が背景。ただ、そうした期待の一方で、経済予想は依然暗い。この日発表されたブラジル中銀のエコノミスト調査では、 今年の経済成長率見通しは1週間前からマイナス幅が拡大した。

  ジャナス・キャピタル・グループの中南米株アナリスト、ダン・ラグノンドン氏はデトロイトで、「市場は先走りしてきた。ブラジルの問題は依然として非常に現実的なものだ」と語った。

  ボベスパ指数は前週末比0.2%安の56872.73で終了。指数構成59銘柄中36銘柄が下落した。同指数の株価収益率(PER、予想収益ベース)は現在12.8倍と、ここ3年間の平均を14%上回る水準となっている。イタウは0.8%、レナーは3.5%それぞれ下落。ミナスジェライス電力も安い。同社は電力会社ライトの持ち株を売却する計画はないと発表した。

  ボベスパ指数はこの日、一時0.4%高となる場面もあった。ブラジル石油公社(ペトロブラス)が来年の早い時期に燃料流通部門の株式売却が見込まれると発表。同社株は0.8%高。鉄鉱石生産のヴァーレとメタルルジカ・ゲルダウなど鉄鋼メーカーも高い。鉄鉱石価格の上昇を好感した。

原題:Ibovespa Falls as Stocks Seen Too Pricey Amid Gloomy GDP Outlook(抜粋)

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