米国債:2年債利回り上昇-入札では需要が08年以来の低水準

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米財務省が25日実施した2年債入札では、需要が2008年以降で最低となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合で経済に力強さが出てきた兆候を指摘し、年内利上げの根拠が強まるとの見方が背景にある。

  2年債利回りは1カ月ぶり高水準を付けた。2年債入札(発行額260億ドル)では、落札利回りが入札前取引での水準を上回った。投資家の需要を測る応札倍率は2.52倍と、2年債入札としては08年12月以来の低水準だった。また、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札比率は2年債入札としては13年以降で最大となった。

  世界の金融市場が英国の欧州連合(EU)離脱選択の影響をほぼ克服する中、買い手の意欲は後退。米労働市場関連の指標を含め経済データは改善に向かっている。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は2年債入札の結果について「かなりの弱さが示唆される。米金融政策をめぐる不透明感を浮き彫りにしている部分もある」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前週末比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上げて1.57%。同年債(表面利率1.625%、2026年5月償還)価格は100 15/32。

  既発2年債の利回りは3bp上昇し0.73%。

  2年債入札の結果は、これまで非常に強かった国債に対する需要が後退しつつある可能性を示している。欧州や日本で国債利回りがマイナスとなる中、米国債には利回りを求める買いが入り、10年債利回りは今月に入り過去最低を記録した。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査では、今週のFOMC会合では政策金利の据え置きが見込まれている。

  先物市場に織り込まれる年内の米利上げ確率はこの日、約48%と、ここ約1カ月で最も高い。今週の会合での利上げ確率は約10%となっている。9月会合では26%に上昇する。

  BMOのコーリ氏は「今週発表される経済データが9月の利上げを支持する内容になれば、最も打撃を受けるのは2年債と3年債だ」と述べた。

原題:Treasuries Draw Weakest Demand Since ‘08 at Auction as Fed Looms(抜粋)

(第7段落以降を追加し、更新します.)
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