香港証取、7年ぶりにクロージングオークション導入-制度設計は変更

  • 2009年にいったん廃止した制度、設計を変更して再び導入
  • 証券会社はセッション最終段階での注文修正が可能になるよう求める

香港取引所は運営する香港証券取引所で25日、新たなクロージングオークションを導入した。事情に詳しい関係者2人によれば、香港で事業を行う証券会社は制度を手直しするよう求めている。

  クロージングオークションは他の先進国・地域市場には備わっている重要な制度。香港証取は相場のボラティリティ(変動性)を抑制し、相場操作を防ぐ目的で同制度を再導入する。

  協議が非公開であることを理由に関係者が匿名で語ったところによると、証券会社は約定を増やすために注文の修正ができるよう望んでいる。香港証取の広報担当者スコット・サップ氏は、注文の修正を制限することが相場安定に寄与し、取引終了時間近くの突然の大幅な相場変動を防ぐことにつながると説明した。

  香港取引所は2009年、HSBCホールディングスの株価が約10%急落して取引を終えたことを受け、クロージングオークションを廃止した。クロージングオークションで今回新たに設けた10分間のセッションは最後の2分間をランダムクローズとし、ロンドン証取(LSE)やオーストラリア証取(ASX)と同様の制度を導入した。

  これまでの制度では香港証取は、取引最後の1分間で終値を導き出していた。香港取引所のプレゼンテーションによると、25日に始まった制度では香港時間午後4時6分(日本時間同5時6分)までの5分間に上下5%の値幅制限のある基準値を算出する。その後の2分間で、最も安い売値と最も高い買値の間に、さらに値幅が制限される可能性がある。関係者によると、証券会社が指値注文を変更できるようにしたいと考えているのはこの時間帯だ。

  インスティネット・パシフィック・サービシズで日本を除くアジア地域担当トレーディング責任者を務めるニール・マクリーン氏(香港在勤)は「100%正しい解決策ではないが、引けの時点で終値を決める現在のメカニズムに比べてずっと良い」と述べた。  

原題:Hong Kong’s Closing Auction to Start Amid Broker Change Efforts(抜粋)

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