イエレン議長は圧倒的な証拠待ち続ける主義-利上げ正当化はまだ先か

  • 前回FOMC会合以降、米経済の回復力示す指標発表が相次ぐ
  • それでも26、27両日の会合では金利据え置き予想が大勢

米金融当局者の目には、改善が続くこのところの経済指標もまだまだ物足りないと映るようだ。

  6月14、15両日開催された前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、米経済の回復力を示す指標発表が相次いでいる。だが、今週26、27両日に開かれるFOMCでも、今年に入って過去4回の会合と同様、金利据え置きが決まると大多数の投資家は予想している。

  6月の雇用統計や小売売上高、住宅着工件数、設備稼働率、非製造業などの指標はいずれもエコノミストの予想を上回った。しかし、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の年初来の政策アプローチは、圧倒的な証拠を待ち続ける原則を貫いているとでも言えそうだ。

  こうした戦略は、生産性の伸び悩みのほか、米金融当局の政策が実際にどの程度、成長に寄与しているのかといった難問に頭を悩ませながらも、さまざまな世界的ショックを抱えた不確実性の下で景気回復を図ることを目指している。

  それは同時に、定義するのが困難であるか、やがて消失するかもしれない潜在的なリスクに大きなウエートを置くという、極めて裁量的であまり系統的でない手法とも考えられる。

  元FRB理事で、現在はLHマイヤー(ワシントン)を率いるローレンス・マイヤー氏は、「下振れのサプライズに比べ、上振れのサプライズはFOMCへのインパクトが小さい」と指摘。「当局者が今度の会合で動く可能性はない」と論じた。

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場の価格動向から判断すると、ワシントン時間27日午後2時(日本時間28日午前3時)に公表されるFOMC声明について、投資家が織り込む政策変更の確率は8%にすぎない。一方で、米金融当局者は最近の発言で、同国経済が順調に推移しているとの見方を示唆している。

原題:Yellen Still Waiting for Overwhelming Evidence to Warrant Hike(抜粋)

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