【個別銘柄】任天堂と関連株ストップ安相次ぐ、日電産や富士ゼネ高い

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25日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  任天堂(7974):前営業日比5000円(18%)安の2万3220円とストップ安。ポケモンGO配信による連結業績予想への影響は限定的と発表した。SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストは、配信と同時か四半期決算発表時ではなく、22日夜に発表したことはサプライズと電話取材で述べた。日本配信で短期の材料出尽くしになりやすい微妙な株価の動きとなっていただけに、このタイミングでの発表は株主を絶望させたとし、いったん株価を冷やすとみていた。

  任天堂関連株:イマジカ・ロボットホールディングス(6879)が300円(23%)安の1020円、サノヤスホールディングス(7022)が150円(19%)安の637円とそろってストップ安となったほか、日本マクドナルドホールディングス(2702)が12%安の3200円、フジ・メディア・ホールディングス(4676)が4.7%安、京都銀行(8369)が6.7%安など。任天堂株の急落で人気化していた関連株にも売りが優勢となった。

  日本電産(6594):4.2%高の8917円。4-6月期営業利益は前年同期比5.6%増の315億円だった。車載および家電・商業・産業用部門の利益率改善が継続したことなどが貢献し、ブルームバーグによるアナリストの予想平均313億円をやや上回った。クレディ・スイス証券では第1四半期営業利益と2017年3月期業績計画の据え置きは想定線、短期、中期業績ともに安心感と指摘した。

  富士通ゼネラル(6755):4%高の2367円。17年3月期営業利益計画を220億円から240億円に上方修正した。海外向け空調機の販売上積み、円高に伴う海外工場からの輸入コスト減少などが要因。ジェフリーズ証券では、第1四半期営業利益は92億4900万円と強気の同証予想(80億円)を上回り、ポジティブサプライズと評価。為替や銅価格の前提が保守的であることを踏まえると、通期業績は上振れの余地があるとした。

  東芝テック(6588):4.4%安の367円。ドイツ証券は17年3月期営業利益予想を192億円から123億円へ減額、会社計画(140億円)からの下振れを見込んだ。プリンティングソリューションの下振れや利益面への円高のネガティブ影響が要因。投資判断は「ホールド」を継続。

  マツダ(7261):5.9%高の1571円。4-6月期営業利益は前年同期比6%減の500億円前後だったようだと23日付の日本経済新聞朝刊が報じた。円高が重荷となったが、欧州で新車販売が好調だったほか、原価低減効果で減益幅は限られたという。 ブルームバーグによるアナリスト予想平均は408億円。

  コクヨ(7984):2.9%高の1552円。25日午後、16年12月期営業利益計画を136億円から前期比34%増の149億円に上方修正した。1-6月期営業利益が前年同期比38%増の123億円と予想を上回ったため。

  西松屋チェーン(7545):5.6%安の1424円。7月度の既存店売上高は前年同月比0.2%減と2カ月ぶりのマイナスだった。紙おむつが前年のインバウンド需要の反動で下振れした。

  山九(9065):2.8%高の597円。野村証券は投資判断「買い」、目標株価740円で調査を再開した。主力の機工事業は国内の鉄鋼、化学、電力などのインフラ設備の老朽化を背景にメンテナンスや更新ニーズが高まっていると分析。国内売上高構成比は前期81%と高く、為替変動の影響は軽微とした。17年3月期営業利益は259億円(会社計画245億円)、来期は267億円を予想。

  ツクイ(2398):4.3%高の1611円。社会保障審議会で議論が始まった18年4月の介護保険制度改革について、みずほ証券では同社の主力サービスは現状では対象になっておらず、大きく懸念する必要はないと分析。同影響への懸念などから株価は調整され過ぎの感とし、投資判断「買い」、目標株価2300円を継続した。

  東京製鉄(5423):3%高の725円。17年3月期営業利益予想を90億円から95億円に上方修正した。国内の鋼材市況は堅調が見込まれる上、主原料である鉄スクラップ購入単価の値下がりで7-9月期も4-6月期と同程度の利益を確保できるため。野村証券では4-6月期営業利益は26億円と同証予想の21億円を上回ったと指摘。円高や鉄くず安がコスト減につながる点で、普通鋼電炉に相対的に恩恵があるとの同証の見方を確認する内容とした。

  王子ホールディングス(3861):3.5%高の441円。4-6月期営業利益は前年同期比14%増の180億円程度、と23日付の日本経済新聞朝刊が伝えた。国内で段ボール販売が伸長、円高で原燃料費減少も利益を押し上げたという。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同報道が正しいとすると、同証予想の151億円を上回る強い数字で株価に与える影響はポジティブとした。

  KOA(6999):6%高の837円。4-6月期営業利益は従来予想比39%増の7億2300万円だったもよう。前年同期比では14%減へ減益幅が縮小する。自動車関連向け売り上げが好調に推移した。

  東洋電機製造(6505):5.2%高の302円。発行済み株式総数の2.07%に当たる100万株、金額で3億円を上限に自社株買いを実施すると25日正午に発表。取得期間は26日から9月21日まで。

  アプリックスIPホールディングス(3727):100円(19%)高の614円ストップ高。開発したIoTアナログ半導体を英ARMのIoT用CPU(中央演算処理装置)に対応させたことで、海外メーカーの欧州向けパネルヒーターに搭載されたと発表した。

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