ECB政策委、9月会合でのQE変更の緊急性認識せず-関係者

  • 英国のEU離脱選択の後も現行のQEプログラムは有効と判断
  • 購入適格の資産が直ちに不足するとは考えていない

欧州中央銀行(ECB)の当局者らは現在のところ、9月の政策委員会で債券購入プログラムを調整または拡大する緊急な必要性はないと考えている。事情に詳しいユーロ圏当局者が明らかにした。

  関係者によれば、政策委員会では1兆7000億ユーロ(約200兆円)の現行の量的緩和(QE)プログラムについて、英国の欧州連合(EU)離脱選択後も有効だとの見解が示された。当局者らはまた、購入する資産が不足するリスクも差し迫ってはいないと考えているという。政策委は21日に金利とQEペースの現状維持を決めた。

  9月8日の会合ではQEの変更について恐らく話し合われるだろうが、見通しが悪化しない限り、大きな変更を予想する根拠はないと関係者らが述べた。政策委の協議は非公開だとして当局者らは匿名を条件に語った。ECBの報道官はコメントを控えた。

  また関係者の1人は、債券不足の問題についてはプログラム終了時期の目安とされている来年3月までに対処しなければならないものの、9月にQEの指針を変更する必要があるかどうかは不確実だと述べた。変更する場合の変更内容も明確ではないという。

  マイナス0.4%となっている中銀預金金利以上の利回りの債券のみを購入対象とする制限をなくすことや、債券1銘柄について購入できる割合の上限を引き上げること、ユーロ採用国それぞれの経済規模に沿って国債を購入する規則を緩和することなどをエコノミストらは選択肢として挙げている。

原題:ECB Said to See No Rush for September Move With QE on Track (1)抜粋)

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