きょうの国内市況(7月22日):株式、債券、為替市場

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●日本株反落、ヘリマネ観測薄れ円高を懸念-輸出や金融、海運広く売り

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  東京株式相場は反落。日本銀行の黒田東彦総裁がヘリコプターマネー政策に対し否定的な見解を示し、為替の円高進行リスクが懸念された。週末で持ち高整理の売りも出やすく、輸送用機器や機械など輸出株、銀行や証券など金融株、海運株など幅広い業種が安い。

  TOPIXの終値は前日比11.88ポイント(0.9%)安の1327.51、日経平均株価は182円97銭(1.1%)安の1万6627円25銭。

  アムンディ・ジャパンの浜崎優市場経済調査部長は、「黒田総裁の発言などをきっかけとしたドル安・円高の動きが日本株市場を直撃した」と指摘。日銀による追加緩和の効果は限定的であっても、「緩和期待はやや過熱するいびつな状況となっており、来週末の金融政策決定会合に向け、為替動向をにらんで神経質な展開が続きそう」とみている。

  東証1部33業種は海運、空運、証券・商品先物取引、繊維、石油・石炭製品、ガラス・土石製品、銀行、機械、不動産、鉱業など29業種が下落。金属製品や医薬品、情報・通信、水産・農林の4業種は上昇。石油など資源関連は、潤沢な夏季ガソリン在庫を嫌気し、前日のニューヨーク原油先物が2.2%安と反落したことが嫌気された。東証1部の売買高は15億9104万株、売買代金は2兆4289億円、売買高は前日比で21%減った。上昇銘柄数は515、下落は1322。

  売買代金上位ではサイバーエージェントや日産自動車、ファーストリテイリング、村田製作所、マツダ、アルプス電気、信越化学工業、東レ、電通、日本航空が安い半面、任天堂は小幅高。スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の日本での配信が始まった。イマジカ・ロボットホールディングスやハピネットなどポケモン関連銘柄は急伸、小野薬品工業や住友金属鉱山、中外製薬、第1四半期が営業黒字に転じた日新電機も上げた。

●債券下落、流動性供給入札弱めで売り優勢-超長期ゾーンの買いも一服

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  債券相場は下落。日本銀行の黒田東彦総裁発言を受けて超長期ゾーンに買いが先行した後、この日実施の流動性供給入札が弱めの結果となり、先物中心に売り優勢の展開に転じた。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比3銭安の153円17銭で取引を開始した。いったんは13銭高の153円33銭まで上昇したが、その後は上値が重くなり、午後の取引で再び下落。一時は153円10銭まで下げ、結局は2銭安の153円18銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「海外ヘッジファンドなどはヘリコプターマネーをはやし立てて稼いでいた部分もあるので、それがいったん小休止して様子を見ている状況ではないか。20年債利回りも一つの節目である0.2%まで売られていた」と指摘。「景気対策への警戒感が強い中で、しばらく内容が見えてこないだろうから上値を追いづらい状況は続くのではないか。流動性供給入札はやや弱めの印象で、若干先物が下押した感じ。ただ、予想通り供給があった分だけ重くなっている程度ではないか」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.24%で開始し、その後はマイナス0.225%に水準を切り上げている。新発20年物の157回債利回りは一時2bp低い0.155%を付けた後、0.185%まで売られ、0.175%で推移している。新発30年物の51回債利回りは2.5bp低い0.235%まで下げた後、0.26%に戻している。

  財務省が午後に発表した流動性供給入札(発行額5000億円)の結果によると、募入最大利回り較差がマイナス0.007%、募入平均利回り較差はマイナス0.01%となった。今回は残存期間5年超から15.5年以下の既発国債が対象。投資家需要の強弱を示す応札倍率は2.66倍と、前回の同年限を対象にした入札の3.32倍を下回った。

●ドル・円105円後半、ヘリマネ観測後退で上値重い-来週のイベント警戒

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=105円台後半で推移。日本銀行の黒田東彦総裁のヘリコプターマネー否定発言を受けて円が買われた前日の海外市場の流れを引き継ぎ、日本株の下落を背景に上値の重い展開となった。

  午後3時50分現在のドル・円相場は105円95銭前後。早朝には106円26銭まで円売りが先行したが、その後じりじりと値を切り下げ、一時105円57銭を付けた。

  バークレイズ証券の門田真一郎為替ストラテジストは、「昨日の黒田発言から調整しており、水準感としてはここ数日の上げを戻したというところ」と説明。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合も控えているので、ドル・円は動きづらい時間帯に入ってきているが、「昨日のようにヘッドラインが出てくれば、振らされやすい」と語った。

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