トランプ氏:崖っぷちの米国を救えるのは自分だけだ-指名受諾

更新日時
  • 米国は最悪の状態に陥る瀬戸際にあると共和党全国大会最終日に演説
  • 国民を守ることができる指導者は自分だけだとアピール-米大統領選

米不動産王ドナルド・トランプ氏は、オハイオ州クリーブランドで開かれた共和党全国大会の最終日の21日夜、大統領候補の指名を正式に受諾した。指名受諾演説では、米国が最悪の状態に陥る瀬戸際にあると指摘した上で、自分は信用を失い劣化した既存の支配層に立ち向かえる最善かつ最後の頼みの綱だと語り、周囲に流されないアウトサイダーとして自身をアピールした。

  トランプ氏は喝采を送る代議員らに、「私はあなた方の声だ」と発言。さらに、米国への危険な移民の流入や過度に膨らんだ同国債務、野放し状態の世界のテロなどに警告を発して、事態を好転させる上で「アメリカ・ファースト(米国最優先)」を掲げて豊富なビジネス経験を持つ自分が適任だと論じた。

  トランプ氏は1時間16分にわたった演説で、「私が政界を志したのは、自分を守ることができない人たちが権力者によってこれ以上虐げられないようにするためだ。私は米国のシステムに誰よりも通じている。だからこそ私だけが直せるのだ」と訴えた。

  同氏はまた、自分は「法と秩序の候補」だとし、自身の政権下では「再び安全が確保されるだろう」と述べた。ただ新たな政策案はほとんど示さず、過去の公約をもっぱら強調。不法移民阻止で国境に高い壁を築くと再び述べた。また移民による米国人殺害に関しても長く言及した。

  トランプ氏は、オバマ大統領が政権1期目にクリントン氏を国務長官に指名した時と比べて世界は不安定化したと述べ、同大統領はクリントン氏指名を後悔しているに違いないと発言。「クリントン氏のレガシー(政治的遺産)は死と破壊、テロ、弱さだ」と非難した。

原題:Trump Paints Dark Portrait of Fading Nation Only He Can Save (3)(抜粋)

(トランプ氏の発言などを追加して更新します.)
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