NY外為:ユーロ3週ぶり安値付近-ECB総裁が追加策の余地

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21日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落、3週間ぶり安値に下げた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が具体的な追加措置は示さず、英国の欧州連合(EU)離脱選択の影響がより明瞭になるまで当局者は様子を見ると述べた。

  ユーロは主要通貨の大半に対して下げた。ドラギ総裁は21日、政策決定後の記者会見で、景気見通しへのリスクは下振れに傾くとしながらも、ユーロ圏の市場は最近の不安定をよく乗り切り、資金調達環境は引き続き景気の「強い支えとなっている」と述べた。

  バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)のG10 通貨戦略グローバル責任者、ピーター・フランク氏(ロンドン在勤) は「ユーロとってこれはニュートラルな出来事だ」と述べた上で、「ECBの金融政策会合にかけてユーロには若干の売り圧力がかかっていた可能性がある。しかし新たな材料は欠けており、緩やかな売り圧力は反転するだろう」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.1026ドル。一時は1.0980ドルと、6月27日以来の低水準。対円では0.9%安の1ユーロ=116円68銭。円は対ドルで1%上昇して1ドル=105円82銭。 

  ECB会合前には量的緩和措置の規模がわずかに変更されるとの見方が強まっていた。ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、アルビン・タン氏は「重大なことは一切発表されなかった」と述べ、「ECBが現在の限度を調整するなどして資産を拡大する可能性があると見込んでいた」と続けた。

  英国でEU離脱・残留を問う国民投票が実施されて以来、ユーロは前日までに約3%下落した。ECB当局者がインフレ押し上げに苦戦し、一段の緩和策を講じるとの見方が背景だった。

  ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によれば、ユーロは年末までにドルに対して1.08ドルまで下げると予想されている。

原題:Euro Trades Close to 3-Week Low as Draghi Stands Pat on Stimulus(抜粋)

(相場を更新し、第4段落以降を追加します.)
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