中国人民元、世界の決済シェアが2年ぶり低水準-根強い下落圧力

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  • 6月の元の決済シェアは1.72%、14年10月以来の低水準-SWIFT
  • 一段の元安余地があるとの見方で決済シェア拡大は難しい-ラム氏

中国人民元の世界での決済シェアは6月に低下し、約2年ぶりの低水準を記録した。中国は人民元の世界的な利用を促す取り組みを進めているが、元安圧力が足かせとなった。

  国際銀行間通信協会(SWIFT)によると、6月の人民元の決済シェアは1.72%に低下し、2014年10月以来の低水準を付けた。シェアの順位は5月と同じく米ドルとユーロ、ポンド、円、カナダ・ドルに次いで6位だった。

  持続的な人民元の下落で同通貨を保有する魅力が薄れ、元の決済シェアは昨年8月にピークに達して以降、縮小傾向にある。中国経済が減速する中、当局が一段の人民元安を目指しているとの観測が広がり、元は4-6月に四半期ベースで記録上最大の下げとなった。

  上海商業銀行の調査担当責任者、ライアン・ラム氏(香港在勤)は、「人民元に対する下押し圧力が強まっているのを目の当たりにし、7-12月(下期)に下落すると見込んでいれば、当然ながらそれほど元を持ちたくはないだろう」と説明。「人民元相場は安定してきているが、市場はなお一段の下落余地があると考えており、元の決済シェア拡大は難しい」とコメントした。

  21日の外国為替市場で人民元は対ドルで3営業日続伸し、1ドル=6.6755元で取引されている。18日には2010年以降で初めて6.7元台に下落した。中心レート設定の動向などから、中国人民銀行(中央銀行)が相場安定を望んでいるとの観測が強まっている。

原題:Yuan’s Payment Share Drops to 2014 Low as Depreciation Quickens(抜粋)

(最終段落に元動向を追加して更新します.)
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