キー・セーフティが検討へ、タカタから出資の打診を受け-関係者

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エアバッグの大規模リコール問題を抱えスポンサー(出資者)を探しているタカタに対し、業界4位で、中国の部品メーカー傘下の米キー・セーフティ・システムズが関心を示していることが、事情に詳しい関係者への取材で分かった。

  寧波均勝電子に買収されたキー・セーフティはタカタからの打診を受けて、入札に向けて精査などをすると、内部情報のため匿名の関係者が明らかにした。

  タカタは事業再構築を進めており、投資ファンドや事業会社などを出資者の候補としている。タカタ製エアバッグのインフレータ(膨張装置)は異常破裂する恐れがあり、自動車メーカーによる搭載車の大規模リコールにつながっている。異常破裂をめぐっては、少なくとも10数人の死者との関連性が指摘されている。

  タカタ広報担当の渡部晃子氏は電話取材に対し、外部専門家委員会を立ち上げて経営再建計画の策定を委ねており、コメントする立場にないと話した。寧波均勝電子の広報担当、陳陽氏はコメントを控えた。

  寧波均勝電子は今年2月、キー・セーフティを約9億2000万ドル(約1000億円)で買収。昨年11月には米運輸省道路交通安全局(NHTSA)がタカタに対し、最大2億ドルの民事制裁金を支払うことや、乾燥剤を含まない硝酸アンモニウムを使ったインフレータの製造販売を段階的に中止し、新規の供給契約を締結しないことなどを指示していた。キー・セーフティがタカタを傘下に収めると、ヴァリアント・マーケット・リサーチがまとめた2015年の収入によれば、TRWを追い抜いて業界2位のエアバッグメーカーになる。

  寧波均勝電子の年次報告書によると、キー・セーフティは独BMWやフォルクスワーゲン、米ゼネラルモーターズ、韓国の現代自動車、中国の自動車メーカーなどを供給先としている。

  キー・セーフティは新規顧客を獲得して、インフレータ生産を2020年までに3000万個超増やして1億個規模へ引き上げることを目指している。米国や中国、メキシコや欧州の工場で生産ラインを増強し、同年までに収入5割増を計画している。

  タカタへの出資については、米ベインキャピタルやPAGアジア・キャピタル、米KKRなどが関心を示しているとされてきた。タカタと財務アドバイザーの米ラザードは競争法の観点から許認可取得が困難とみており、出資者候補に業界大手のTRWやオートリブは含まれていないという。

原題:Chinese-Owned Key Safety Systems Said to Plan Bid for Takata(抜粋)

(生産増強計画を最後から2段落目に追加.)
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