海運2社:今年最低のCDSが反発も、業績下方修正の懸念-みずほ証

  • 商船三井は英EU離脱問題で「為替変動が大きく業績修正の可能性」
  • 川崎汽船は市況改善が芳しくなく、業績修正の可能性

昨年以来の低水準で推移している商船三井川崎汽船の社債保証コスト(CDS)は、上昇に転じる可能性があると、みずほ証券は指摘する。英国の欧州連合(EU)離脱問題で為替変動リスクが高まっていることなどから、両社の業績が下方修正される可能性があるとみているからだ。

  CMAによると、商船三井のCDSは、1月26日に355ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)まで上昇していたが、13日には昨年10月以来の140bpに低下し、現在も146bpで推移。川崎汽船も15日、昨年11月以降で最も低い144.5bpに低下している。日本企業の社債信用力を示すマークイットiTraxx日本指数は13日、昨年5月以来で最低となっており、超低金利の中で信用リスクのある社債に買いが集まり、信用力が改善している。

  海運市況は、中国の景気減速による資源輸入の減少などにより低迷。バルチック海運指数は2月を底にやや戻しているものの、昨年8月のピーク時に比べ40%近く落ち込んでいる。またドル建ての海運収入は円高が進むと目減りする。円相場は6月の英国民投票でEU離脱票が過半を占めたのを契機に、一時2013年以来の1ドル=99円台に突入するなど円高が進行した。21日現在は同107円程度で推移している。今年度の想定為替レートは商船三井が108円、川崎汽船が110円。

  こうした中、みずほ証の戸野祥吾シニアクレジットアナリストは、海運両社のCDSは反発する可能性があるとみている。商船三井については「英国民投票後後に為替が大きく変動しており、為替の前提価格変更による業績予想の下方修正を行うことがありえる」と指摘。川崎汽船に関しては、現在の業績予想は「コンテナ船を中心に回復することを前提としている」ものの、市況がそれほど改善せず、下方修正の可能性があるとの見方を示した。

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