【個別銘柄】安川電上昇、ミネベアやカジノ関連急伸、小野薬安い

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21日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  安川電機(6506):前日比3.4%高の1432円。営業利益が前年同期比40%減の54億6500万円となった第1四半期決算についてクレディ・スイス証券はリポートで、同証予想などを下回りネガティブな内容だが、受注高は前年同期比1%減と前四半期比18%増と会社側の想定を上回る回復を見せた点を高く評価した。会社側は上期営業利益計画を110億円で据え置いたが、7-9月期の為替前提を円高方向へ見直しており実質上方修正で、株式市場の反応はややポジティブなものが予想されるとした。

  ミネベア(6479):14%高の834円。4-6月期営業利益は前年同期比4割減の70億円前後になったもようと21日付日本経済新聞朝刊が報じた。スマートフォン向け照明部品の販売は落ち込んだものの、主力の小型ベアリングは好調で、期初計画の推定55億円は上回ったもようと伝えている。ブルームバーグによるアナリスト予想平均は63億円。丸三証券の佐原孝輔アナリストは、報道が事実であれば市場コンセンサスを上回った形で、業績に対する悲観的な見方が修正されているようだと電話取材で述べた。

  ミツミ電機(6767):14%高の523円。証券ジャパンの大谷正之調査情報部長は、17年3月に株式交換による経営統合を予定するミネベアの株価が上昇したことで交換比率の妥当値を出す自然な流れがある上、ポケモンGOプラスにミツミ電が関わるのではないかとの観測も加わっている、と電話取材で述べた。株式交換比率はミネベア1に対しミツミ電0.59。

  カジノ関連株:貨幣処理機大手の日本金銭機械(6418)が150円(17%)高の1047円、パチスロ用メダル貸機を手掛けるオーイズミ(6428)が80円(19%)高の507円、パチスロ機や海外カジノ機器を手掛けるユニバーサルエンターテインメント(6425)が503円(19%)高の3100円といずれもストップ高。政府は新たにまとめる経済対策の事業規模を20兆円超で調整しているとした21日付毎日新聞朝刊の報道をめぐり、大和証券の三浦勇介アナリストは、カジノが経済対策の一つとして出てくるのではないかとの思惑が広がっているようだ、と電話取材で述べた。

  小野薬品工業(4528):5%安の3873円。厚生労働省は高額な画期的新薬の適正使用に乗り出すと21日付日本経済新聞朝刊が報じた。病院に一定の経験がある専門医を置き、緊急対応できることなどを要件とする使用ガイドラインを作るという。指針の第1弾は同社のがん免疫治療薬「オプジーボ」とし、指針を満たさない場合は公的医療保険を適用しない方針と伝えている。

  パラマウントベッドホールディングス(7817):12%安の3935円。厚生労働省が介護保険制度を使って借りられる福祉用具サービスの対象者を見直す方針とした20日付の読売新聞の報道について、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、パラマウントベッドの在宅用ベッド製造販売やレンタル卸事業に大きな影響が及ぶとリポートで指摘した。最も大きな影響が在宅用ベッド製造販売事業で、要介護2が保険給付対象外となる場合のマイナス影響は、最大で2019年3月期売上高で約45億円、営業利益で約25億円と試算している。

  ペプチドリーム(4587):5.9%高の5790円。米ジェネンテックと創薬開発のプラットホームシステムPDPSの技術ライセンス契約で合意したと20日に発表。みずほ証券はリポートで、ジェネンテックとの契約が技術ライセンスに発展したことはポジティブと評価。過去最短で技術ライセンスに発展したことは、PDPSが従来の創薬基盤技術であるHTSを代替する可能性を示唆、特殊ペプチドが抗体の次の世代の創薬材料になるストーリーに現実味が増しているとの見方を示した。

  三菱ケミカルホールディングス(4188):5.8%高の541円。メリルリンチ日本証券は20日付で「中立」から「買い」に変更、目標株価は680円を継続した。石油化学の好調なサイクル、リチウムイオン電池材料の成長などからコンセンサスを上回る業績が予想される、と指摘。田辺三菱製薬など上場子会社の時価総額を除く三菱ケミHの評価額は過去最低で、株価の割安感が強いという。

  エンプラス(6961):9.3%安の2614円。4-6月期営業利益は前年同期比65%減の9億6400万円だった。メカニカルギアを供給するエンプラ事業の赤字やオプト事業の悪化などが響いた。いちよし経済研究所では、同社想定を下回る第1四半期決算や為替前提の円高方向への見直しを踏まえ、17年3月期営業利益予想を50億円から45億円に減額修正。フェアバリューを3500円から3200円に引き下げた。

  アルインコ(5933):5.4%安の942円。4-6月期営業利益は前年同期比16%減の5億5900万円だった。建設機材事業では社会インフラ改修整備などの需要は続いているものの、工事従事者不足に伴う工期の延長や着工の先送りなどが影響。販管費の増加も利益を押し下げた。

  ジェイエイシーリクルートメント(2124):16%安の1246円。6月の売上高は前年同月比7.1%増と5月の22%増や4月の33%増から伸び率が鈍化した。

  フリービット(3843):15%高の922円。27日付で東証マザーズから東証1部に市場変更すると発表した。流動性の向上や投資家層の拡大が期待された。

  デュアルタップ(3469):不動産の販売や賃貸管理・仲介事業を手掛けるデュアルタップが21日、ジャスダック市場に新規上場した。公開価格1110円に対し、初値は2.3倍の2520円。16年6月期は売上高が前期比16%増の69億8400万円、営業利益が20%減の4億800万円を見込む。終値は2020円。

  インソース(6200):社会人向け教育サービス事業を手掛けるインソースが21日、東証マザーズに新規上場した。公開価格520円に対し、初値は56%高の810円。16年9月期の連結業績計画は、売上高が前期比16%増の27億9700万円、営業利益が1.1%増の4億500万円、1株利益は33円29銭。終値は692円。

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