ソフトバンク孫社長、3.3兆円買収は「最も重要な布石」-今後の中核に

  • 英アームは中核会社に、ソフトバンクは出世魚のように変化-孫氏
  • 世界のスマホの95%以上はアームが設計した半導体を内蔵

ソフトバンクグループの孫正義社長は21日、英半導体設計会社アーム・ホールディングスの買収について、さまざまな製品がインターネットにつながるIoT時代の「最も重要な布石になる」と述べた。

  都内での自社イベントで講演した。孫氏は将来的に人工知能が人間を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)の重要な鍵がIoTになると解説。アームは省電力や防犯という点で優位に立っており、20年以内にアームが関わる1兆個の半導体が世界で使われると述べた。

  孫氏は、ソフトバンクがスマートフォンなど技術的転換とともに「出世魚のように本業中の本業がガラッと変わっている」と説明。今後はアームが「中核中の中核になる」と話した。

  ソフトバンクはアームの全株式を総額約240億ポンド(約3兆3000億円)で取得する。買収により、IoT技術の世界的な有力企業を傘下に収める。発表文書によると、アームの1株当たり取得額は15日の株価終値に約43%上乗せした水準。

  米アップルの「iPhone(アイフォーン)」など世界のスマホの95%以上は、アームが設計した半導体を内蔵している。アームの売り上げの推定45%はスマホ向けが占め、テレビや医療機器、自動車、インターネット接続家電でもアームが設計した商品が使われている。アームのウェブサイトによると、同社は1990年10月に英ケンブリッジに設立され、英国中心に2200人以上の社員が在籍する。

  ソフトバンクにとっては2013年の米スプリント買収(約1兆8000億円)を上回る過去最大の買収案件。IoTに秀でた世界的企業を傘下に収め、次の技術革新を引き起こすための投資を拡大する。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE