NY外為:ユーロが下落、英EU離脱選択直後の安値水準に迫る

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20日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで3週ぶり安値をつけた。欧州中央銀行(ECB)は21日に金融政策会合を開く。市場では英国の欧州連合(EU)離脱選択に伴う影響に対応するため一段の刺激策を示唆する可能性があるとみられている。

  ユーロは英国民投票が行われた6月23日以来の低水準に迫った。ECBはあすの会合で政策金利を据え置くと予想されているが、次の手段を講じるのは時間の問題だと考える市場参加者も多い。5月のユーロ圏経常収支は黒字幅が縮小した。

  エバーバンク・ワールド・マーケッツ(セントルイス)のプレジデント、クリス・ギャフニー氏はブルームバーグのインタビューで、「ECBは一段の刺激策やさらなる量的緩和、低金利の維持を実施するだろう」と述べた。さらに追加緩和を行ったとしてもユーロは恐らく短期的に1ユーロ=1.10ドル付近が底となるだろうと続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1015ドル。一時は1.0982ドルと、6月27日以来の低水準をつけた。円は対ドルで0.73%下げて1ドル=106円89銭。

  バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のチーフ為替ストラテジスト、サイモン・デリック氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「経常収支が黒字でもユーロには売り圧力がかかり始めるだろう」と述べた。

  みずほ銀行(ロンドン)のヘッジファンドセールス責任者、ニール・ジョーンズ氏は米大統領選挙が過熱しているが政治的リスクは欧州が依然としてより大きいと指摘、英国のEU離脱選択を招いたようにポピュリズムの動きが他国にも波及していると述べた。

  ジョーンズ氏は「フランスやオランダ、ドイツにも連鎖反応が起こるとの不安がある」と述べ、今後さらにドルへ資金が流入すると見込んでいる。「今後3カ月間はユーロがさらに下げるだろう」と続けた。

原題:Euro Trades Close to Post-Brexit Low on ECB Stimulus Speculation(抜粋)

(相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
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