EU、中国をWTOに提訴-原材料の輸出規制めぐり3度目

  • 欧州委は11種類の原材料に対する中国の輸出関税や輸出枠を問題視
  • こうした措置は国際貿易のルールに反するとマルムストローム委員

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は、11種類の原材料に対する中国の輸出関税や輸出枠が不当だとして、同国を世界貿易機関(WTO)に提訴した。コンピューターや携帯電話、鉄鋼、紙などの原材料を十分に確保することが目的だ。

  欧州委が今回提訴した対象はグラファイト(黒鉛)とコバルト、銅、鉛、クロム、マグネシア、滑石、タンタル、スズ、アンチモン、インジウムの11種類。

  欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は19日にブリュッセルで、「われわれの生産者や消費者が不公平な貿易慣行の影響を受けているのを目の当たりにしながら、傍観するわけにはいかない」と説明。「こうした措置は国際貿易のルールに反する」と付け加えた。

  WTOは2012年にボーキサイトなど9種類の原材料に対する中国の輸出規制をめぐりEUの主張を認め、14年にも同国のレアアースの輸出規制は違反と認定。EUが中国の原材料輸出規制をめぐりWTO提訴するのは今回が3度目となる。

  EUはWTOの紛争解決手続きの下で中国との正式協議入りを求めている。EUと中国が60日以内に合意しなければ、欧州委は中国の輸出規制の合法性をめぐる判断を仰ぐため、WTOに紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請することができる。

原題:China Faces Third EU Complaint at WTO Over Raw-Material Curbs(抜粋)

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