今度こそ的中か、米10年債利回り1.1%下回る確率は1%未満-新試算

  • ソシエテの新モデルによれば、10年債の適正利回りは1.95%
  • 飽くなき米国債需要で、優秀なストラテジストらの予想も次々覆る

米国債市場で利回りの底を言い当てるのは、誰にとっても至難の業であることがはっきりした。

  ウォール街のストラテジストらはこれまで、何度も何度も予想を立て直さねばならなかった。 利回りの最低水準を予想しても、飽くなき米国債需要に覆されてしまう状況が繰り返されてきたからだ。
  
  なんとか正しい予測方法を見いだそうと、ソシエテ・ジェネラルなどがこれまでとは別のやり方を試し始めた。同行の債券チームは最近、長年使用してきたマクロモデルを修正、過去20年分の欧州と英国、日本の債券価格を要素として組み入れた。この新モデルと統計上の基準に基づけば、米10年債利回りが1.1%を下回る確率は1%に満たない。米連邦公開市場委員会(FOMC)が依然として利上げの方向にあるならなおさらだ。

  FOMCが方針転換しない限りあり得ないとみていた米10年債利回り1.4%割れが現実となったため、「利回りがどこまで下がれるのか、当社はモデルベースの予想方法に戻らなければならなかった」とソシエテの米金利戦略責任者、スバドラ・ラジャパ氏は説明。同行の見方では、「FOMCが引き締めから据え置きないし緩和に政策スタンスを変更するのは、依然として合理的でない」という。

  同行のモデルによれば、米10年債利回りの「適正」水準は1.95%で、米国債は先週の売り集中後でも引き続き極端に過大評価されている。同利回りは6日に過去最低の1.318%を付けた。修正前のオリジナルモデルが示唆した適正水準は2.85%と、最後に見たのは2014年前半という水準だった。

  JPモルガン・チェースの債券チームも自行のモデルを調整、米国外の金融政策見通しをより良く反映させるようにした。こうした新方式の追求は理解しやすい。何しろ16年初めのブルームバーグ調査でストラテジストらは今年末の10年債利回りを2.75%と予想。これは既に大きく外れ、現在の予想中央値は1ポイント以上低い水準となっている。

原題:Lessons in Bond Math: Less Than 1% Chance U.S. Yields Reach 1.1%  (抜粋)

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