【個別銘柄】任天堂が大幅反落、鉄鋼株やリコー安い、アイロムG高い

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20日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  任天堂(7974):前日比13%安の2万7765円。スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の人気を背景に騰勢を強めた任天堂株は8日から2倍以上値上がりし、19日終値時点で投資家の短期売買コストを示す25日移動平均線から85%上方乖離(かいり)していた。人気過熱でゲームに過大な負荷がかかるとの懸念から20日に予定されていたポケモンGOの日本配信は延期と、テッククランチが伝えた後は下げ幅を拡大する場面もあった。

  鉄鋼株:JFEホールディングス(5411)は4%安の1421円、新日鉄住金(5401)は2.3%安の2111.5円、神戸製鋼所(5406)は2.1%安の92円など。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、1ドル=100円と円高方向への為替前提見直しやスクラップ価格などの修正を踏まえ、カバー各社の業績予想を下方修正。2017年3月期の経常利益予想は、JFEHDが1100億円から800億円、新日鉄住金は3000億円から2000億円、神戸鋼は550億円から280億円に見直した。

  リコー(7752):3.5%安の901円。不正会計が判明したインド子会社リコーインドは16年3月期の税引き後損失が112億ルピー(約171億円)となる見込みと修正結果を公表、リコーはインド事業再建へ同額の増資を引き受けることを明らかにした。リコーは17年3月期の税引き後利益で65億円程度の影響を見込む。ジェフリーズ証券は、これが一時的な事象だとしても、競争激化によるマージン低下など厳しい事業環境下にあるリコーのファンダメンタルズにとってポジティブな要素ではないとリポートで指摘した。

  三菱マテリアル(5711):1.8%安の267円。4-6月期営業利益は前年同期比2割強少ない125億円前後になったようだ、と20日付の日本経済新聞朝刊が報じた。主力の精錬事業が金属価格の下落や円高の影響で低迷した上、スマートフォン販売の失速が響いて電子材料事業が苦戦したという。

  アイロムグループ(2372):6.6%高の1074円。子会社のIDファーマが九州大学向けの網膜色素変性治療製剤の製造方法の確立に成功したと20日午後に発表した。同大学で今後実施される網膜色素変性の医師主導型治験では、この製造方法で作製された治療用ベクターが使用されることになる。網膜色素変性は失明に至る可能性がある遺伝性の病気で、厚生労働省は難病に指定している。

  リソー教育(4714):11%高の443円。第2四半期(6-8月)末の配当予想を従来の8円から12円に上方修正するとともに、財務基盤は盤石だとして今期の株主還元率を100%にすることも決定した。TOMASや名門会など既存事業が好調なうえ、スクールTOMASなどの新規事業の成長も追い風となり、業績は想定以上に伸びているという。

  ジェイコムホールディングス(2462):5.8%高の2559円。岩井コスモ証券は19日付で投資判断を「中立プラス(B+)」から「アウトパフォーム(A)」に、目標株価を1900円から2900円に引き上げた。介護・保育分野の収益化が進み、今後は人材サービス、介護、保育の3本柱でさらなるシナジーが期待できるとみている。

  スカパーJSATホールディングス(9412):4.8%安の456円。日本プロサッカーのJリーグと英パフォームグループが提供するリアルタイム動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」は、17年から10年間、約2100億円の放映権契約を結んだと発表した。明治安田生命J1リーグ、J2、J3の全試合が生中継される。契約締結については20日付の日本経済新聞朝刊が報道、動画配信料金は月3000円程度で提供するスカパーの現サービスに比べ大幅に安くなるもよう、と伝えていた。

  ダイヤモンドダイニング(3073):6.8%高の1107円。いちよし経済研究所は19日付でフェアバリューを1800円から2000円に引き上げた。利益率の改善効果が続くとの見方から、17年2月期の連結営業利益予想を10億5000万円から12億円(会社計画は前期比10%増の10億4800万円)、来期を12億円から13億5000万円に増額。ゼットン(3057)との資本業務提携でシナジー効果も期待できるとみている。投資判断は「A(買い)」を継続。

  日本マクドナルドホールディングス(2702):9.8%高の3515円。「ポケモンGO」の日本配信で提携し、ゲームの鍵を握るロケーションとして自社店舗を提供する予定だと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版が報じた。20日にも提携を発表する可能性があり、ポケモンGOでは初の企業提携になるという。

  西川ゴム工業(5161):2.6%安の1670円。自動車用シール部品販売で米国反トラスト法に違反したとして、罰金1億3000万ドル(約134億円)を支払うことで米司法省と合意した。17年3月期第2四半期決算で同額を特別損失として計上する予定で、通期業績への影響は精査中としている。

  FFRI(3692):3.4%高の3615円。ソフトバンクが19日から提供開始の法人向けセキュリティーサービス「マネージド yarai」に、FFRIの標的型攻撃対策ソフト「FFR yarai」が採用された。従来のパターンマッチング型のアンチウイルスソフトだけでは対抗することが難しくなっているマルウエア攻撃に対応する。

  ANAP(3189):100円(19%)高の614円とストップ高。8月末の株主対象に1株を2株に分割すると20日午前に発表した。流動性を高めるとともに、投資単位当たりの金額引き下げで投資家層の拡大を図る。

  ビューティーガレージ(3180):14%高の1385円。26日付でマザーズから東証1部に市場変更すると発表、流動性向上や投資家層の拡大が期待された。

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