中国の消費ブームにリスク、所得の伸び鈍化で-役割拡大も喜べず

  • 1-6月期の家計所得の伸び率は6.5%と前年同期の7.6%から鈍化
  • 長期的には景気減速に伴い消費も鈍化が予想されると野村の趙揚氏

中国の消費者は1-6月(上期)の景気拡大の下支えに寄与した。ただ所得の伸びは鈍化しており、7-12月(下期)に好調を維持することは難しいかもしれない。

  15日発表されたデータによれば、1-6月期の家計所得の伸び率は6.5%。前年同期は7.6%だった。製造業の競争力維持を目指す中国当局は、賃金上昇の抑制のために介入を行う姿勢を示しており、個人消費への逆風が強まる恐れがある。

  オーストラリアのコモンウェルス銀行で中国・アジア担当エコノミストを務める李煒氏(シドニー在勤)は、「中国の個人消費には引き続き回復力があるが、伸びが軟化する可能性が高い。政策緩和の効果が弱まるにつれ、個人消費はさらに落ち込むことになりそうだ」と電子メールで指摘した。

  消費は1-6月期に経済成長の73%に寄与した。その一方で、投資は2000年以来の低い伸びにとどまり、輸出企業は世界的な需要の鈍さに直面している。消費が他の分野の弱さを補う格好となっており、これは必ずしも望ましい状況ではない。

  野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、趙揚氏(香港在勤)は「中国経済に占める消費のウエートが高まっているのは、投資低迷に伴う数学的な結果だ。長期的には景気減速が進めば消費も鈍化するだろう」と述べた。

原題:China’s Consumer Boom Risks Slowing as Income Gains Moderate(抜粋)

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