通信3社、アベノミクス停滞よそに利益高水準か、4-6月決算予想

  • 販売奨励金の見直しで利益構造改善、解約率下がる-アナリスト
  • 円高で収益にマイナス影響受ける企業と好対照に

円高が輸出企業を中心に収益の足かせとなっているほか、消費者心理もさえない中、日本の通信大手3社の4-6月期営業利益合計は少なくともこの10年で最高水準になりそうだ。

  ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均によると、NTTドコモKDDIソフトバンクグループの通信3社の営業利益合計は、4-6月期に前年同期比6%増の8580億円に達する見通しだ。これは少なくとも、ソフトバンクがボーダフォン日本法人を買収した2006年以降、最高水準となる。

  通信3社は総務省の要請により、端末販売時の販売奨励金を見直し、「実質ゼロ円」販売ができなくなった。一方、長期ユーザー向けなどの料金体系も見直し、より安く利用できるプランを続々と打ち出している。

  JPモルガン証券の田邉純アナリストは、5G次世代ネットワークへの投資が本格的に始まる20年以降までは「3社の利益が上昇する環境が続く」とみている。「既存のユーザーへの還元が出てきた。そこで解約率が減るのは健全な競争環境の動き」と述べた。

通信3社の利益水準が10年ぶりの高水準に

  4-6月期の決算発表は、ソフトバンクが28日、NTTドコモは29日、KDDIが8月2日を予定している。
  

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE