米国債:反発、低成長観測で-強気派は10年債利回り1%を予想

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19日の米国債相場は4日ぶりに上昇。企業決算が失望を誘い低成長が続くとの懸念から、逃避資産の需要が高まった。

  前日に最高値を更新した株式相場がこの日は下げ、10年債利回りは約3週間ぶり高水準から低下した。6月の米住宅着工件数は予想を上回る伸びを示したが、5月は下方修正された。

  10年債利回りは前日、欧州連合(EU)離脱をめぐる英国民投票が実施された6月23日以降の最高水準で終えた。国民投票の結果を受けて米国債相場は急伸し、今月6日には利回りが過去最低の1.318%まで低下した。この相場上昇は前週の1年ぶりの大幅安で一部反転した。

  LPLファイナンシャルの投資ストラテジスト、アンソニー・バレリ氏は「英EU離脱決定後の急伸の半分を消すだけでも大きな反転だと言える。そこから幾らか買いが戻っても不思議ではない。米国債市場は多少安定し始める段階に入った」と述べた。  

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.55%。同年債(表面利率1.625%、償還2026年5月)価格は1/4上昇して100 21/32。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、この日の10年債利回りの取引レンジは3.8bpと、6月22日以降で最小だった。

  モルガン・スタンレーとノーザン・トラストは最近の売りを受けて米国債に強気になっており、10年債利回りは来年までに1%に低下すると予想した。米経済が予想を下回り、利上げが見送られるとの見方が理由。

  モルガン・スタンレーのグローバル金利戦略責任者マシュー・ホーンバック氏は、今年の米国債相場の上昇を予想。10年債利回りは2017年1ー3月(第1四半期)に1%に低下するとの見通しを示した。ノーザン・トラストのウェルス・マネジメント部門の最高投資責任者、ケイティ・ニクソン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、1年後の同利回りは2%よりも1%の方に近いと予想した。

  マイナス利回りとなっている日本や欧州の国債の代替投資として、海外から米国債への需要が強まっており、米国の景気が加速する兆候が表れる中でも利回りは低下している。

  金利先物市場が示す年末までの利上げ確率は44%。

原題:Treasuries Snap Losing Streak as Bond Bulls Ponder 1% U.S. Yield(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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