ポンド資産には掘り出し物がいっぱい-投げ売り不動産やバイオ企業も

  • ディグル氏はポンド安で恩恵を受ける英企業への投資の機会を探る
  • UBSの顧客は英不動産ファンドが投げ売りする物件の購入を目指す

スティーブン・ディグル氏は、シンガポールに拠点を置くヘッジファンドを通じて金融危機のさなかに27億ドル(約2860億円)の利益を生む投資を行ったことで知られる。英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴う31年ぶりのポンド安を受けて、同氏のファミリーオフィスは、英国のバイオテクノロジー企業への投資を増やす計画だ。

  ディグル氏が先週電子メールで明らかにしたところでは、同氏が共同で設立し、最高経営責任者(CEO)を務めるバルプス・インベストメント・マネジメント(運用資産額約2億5000万ドル)は、ポンド安で恩恵を受ける英国の他の業界への投資機会もうかがっている。同社はライフサイエンス・ファンドを通じて、英国のバイオテクノロジー企業6社に最大22%出資している。

英国の不動産

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  オックスフォード大学の出身で、破綻したリーマン・ブラザーズ・ホールディングスでの勤務経験もあるディグル氏は、共同で設立したヘッジファンドを通じて2007年と08年に27億ドル稼いだ。同氏は「ポンドの対ドル相場が数十年ぶりの安値に近づく状況で恩恵を受ける企業を含めて、ポンド建て資産の絶好の買い場と今の機会を捉えている」と説明した。

  英国民投票以降でポンドが11%急落する機会をうまく利用したいと考えるアジアの富裕層投資家は、ディグル氏だけではない。

  スイス最大の銀行UBSグループで超富裕層個人顧客向け資産運用の最高投資責任者(CIO)を務めるサイモン・スマイルズ氏によれば、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う不動産価格の下落を懸念する償還請求急増を受けて、同国の不動産ファンドは保有する物件の売却に動いているが、超富裕層顧客はこれらの物件を投げ売り価格で購入することも目指しているという。

原題:Brexit Bargains Scented by Asia’s Rich Following Pound’s Plunge(抜粋)

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