反トランプ派がアーバン・アウトフィッターズに利益もたらす可能性

  • 議論を引き起こしかねないような主題は避けるのが普通
  • トランプ氏批判の同社製Tシャツは一時完売

米衣料小売りのアーバン・アウトフィッターズは小売業界の暗黙のルールを破って、波乱含みの米大統領選を商機と捉えている。そのルールとは決して政治的にならないこと。

  物議をかもす商品を過去にも販売したことがある同社は、米大統領選挙で共和党からの指名獲得を確実にした不動産王ドナルド・トランプ氏たたき(バッシング)の複数の商品を提供している。例えば「I don’t know. Not Trump, though(私には分からない。でも、トランプ氏ではない)」という文章を短縮した「IDK NOT TRUMP THO.」という文字入りのTシャツだ。このフレーズが書かれたマグカップやステッカーもある。

アーバン・アウトフィッターズのトランプ氏Tシャツ(右)

Photographer: Lindsey Rupp/Bloomberg

  消費者ブランドは、議論を引き起こし消費者が敬遠しかねないような主題を避けるのが普通だ。ただアーバン・アウトフィッターズは時々、人々の気分を害するような風変わりな商品を提供することで知られる。ここ数年では、ナチスのユダヤ人強制収容所での囚人服を想起させるタペストリーと、ケント州立大学とプリントされた上に血の跡のようなシミが見られるスウェットシャツを販売して批判を浴びた。

  トランプ氏の担当者はコメントを求める要請に回答していない。

アーバン・アフトフィッターズのクリントン氏Tシャツ

Photographer: Lindsey Rupp/Bloomberg

  米ニュースサイトのバズフィードの3月の報道によると、「IDK NOT TRUMP THO.」という言い回しを作ったロサンゼルスのコメディアン、デーブ・ロス氏にアーバン・アウトフィッターズがライセンス会社を通じて接触。その後、このフレーズが入ったTシャツ販売に乗り出した。一部のTシャツはオンラインで完売し、商品が補充された。

  同社は電子メールで「当社の品ぞろえは顧客の需要とアート面でのパートナーシップによって主に決定される」と説明した。

原題:Trump Haters Bring Potential Windfall to Urban Outfitters (1)(抜粋)

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