【個別銘柄】ゲーム人気、ソフバンク急落、IoT関連大幅高 (訂正)

訂正済み

19日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ゲーム関連株:カプコン(9697)が前週末比12%高の2478円、タカラトミー(7867)が150円(16%)高の1093円のストップ高、ハピネット(7552)が300円(30%)高の1301円のストップ高など。東海東京調査センターの栗原智也アナリストは、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の成功で任天堂株が人気化したことを受け、ゲーム関連株全般が活性化するとみられているようだと電話取材で述べた。カプコンについては15日付で投資判断「アウトパフォーム」、目標株価3200円で調査を開始。カプコンなど有力パッケージソフトを持つゲーム大手はスマホゲームへの展開が期待されている、と同氏はみる。

  任天堂(7974):14%高の3万1770円。みずほ証券は15日付リポートで、「ポケモンGO」の人気は一過性とは思えないとし、2017年3月期営業利益予想を550億円から600億円に、18年3月期を1000億円から1400億円に増額した。「ポケモンGO Plus」による収益寄与は小さくなく、定量化は難しいが、その波及効果も大きいとみている。目標株価は2万2500円から3万1000円に変更。

  ソフトバンクグループ(9984):10%安の5387円。英半導体設計会社のARMホールディングスを総額約240億ポンド(約3兆3000億円)で買収すると18日に発表した。ソフトバンクにとっては13年の米スプリント買収(約1兆8000億円)を上回る過去最大の買収案件となるが、野村証券では長期戦略としては理にかなっているものの、ソフトバンク株1株当たり870 円に達する支払いプレミアムが短期的な株価のマイナス材料になり得るとの見方を示した。JPモルガン証券では、短期的に既存事業との具体的なシナジーが見えないとし、ARM株の15日終値に対し約43%のプレミアムを踏まえると第一印象はネガティブとした。

  IoT関連株:ユビキタス(3858)が150円(15%)高の1127円、アプリックスIPホールディングス(3727)が80円(18%)高の516円といずれもストップ高。高木証券の藤井知明企業調査部長は、ソフトバンクのARM買収は意外感があり、巨額の資金で買収するほどIoTは有望なマーケットだと受け止められたと電話取材で述べた。同分野の話題性が高まったことで、関連性のある事業を行う企業に連想が働いているようだと同氏はみる。

  東宝(9602):6.5%高の3220円。3-5月期連結営業利益は前年同期比15%増の128億円だった、と15日発表。「ズートピア」などの話題作を上映した映画興行事業の営業利益は2割増えた。野村証券は、映画事業の利益率が持続的に向上しており、好調な決算と評価。同証による17年2月期営業利益予想を345億円から395億円(会社計画330億円)に増額、目標株価を3000円から3280円に変更した。

  ペプチドリーム(4587):9.8%高の5440円。野村証券は15日付で投資判断を「買い」に新規格付けした。独自のペプチド創薬基板であるPDPSは他社の追随を許さず、製薬企業からの評価が高いと指摘。共同開発とPDPSから創製された医薬品の臨床入り、臨床試験ステージ進展によるマイルストン収入の獲得は株主価値拡大のカタリストとみる。目標株価は8700円。

  アデランス(8170):7.7%安の453円。3-5月期営業損益は4億200万円の赤字と、前年同期の3億3900万円の赤字から赤字幅が拡大した。女性向けオーダーメードウィッグの売り上げ減少などが響いた。また、6月の月次売上高は前年同月比4.8%減少した。SMBC日興証券では、国内では百貨店販路の苦戦が続き、海外も物足りないなど、第1四半期決算と月次指標はネガティブな印象と指摘した。

  ディーブイエックス(3079):8.6%安の1161円。自動造影剤注入装置の日本での独占販売契約を結んでいる米取引先のACISTから、12月31日の契約期間満了で更新は行わないとの通知を受け取った。

  パソナグループ(2168):7.3%安の702円。15日に発表した17年5月期営業利益計画は前期比11%増の43億円と、市場予想の48億円を下回った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、連結子会社ベネフィット・ワン(2412)の利益計画を除くと11億円の赤字となり、株価にネガティブと指摘。退職給付費用増11億円を見込むとはいえ、依然としてベネフィット・ワンを除く収益性の低さが目に付くと指摘した。

  アルバック(6728):7.9%高の3345円。ゴールドマン・サックス証券は18日付で投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、コンビクション・リストに採用した。堅調な液晶投資や有機ELなど技術変化に伴う設備投資の恩恵、規律ある事業経営の持続を評価。17年6月期へ利益成長を予想しながらも、現状の株価には織り込まれていないとみる。目標株価は3700円を継続。

  ブイ・テクノロジー(7717):15%高の1万4580円。みずほ証券は15日付で目標株価を6400円から1万9000円に引き上げた。昨年買収したVNシステムズはカラーフィルター露光装置で市場を独占し、業績をけん引すると予想。OLED関連製造装置の業績寄与も来期から期待できるとし、17年3月期営業利益予想を29億5000万円から44億円(会社計画40億円)、来期を36億5000万円から85億円に増額した。投資判断は「買い」継続。

  島忠(8184):5.6%安の2137円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日付で投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、目標株価を3300円から2500円に引き下げた。消費増税時の需要の落ち込み一巡後の販売基調は、競合が激化する中で想定以上の改善ピッチが鈍いと指摘。16年8月期営業利益予想を109億円から99億円(会社計画114億円)、17年8月期を113億円から100億円に減額。

  タカタ(7312):2%安の386円。最大顧客のホンダに報告するエアバッグ・インフレータ(膨張装置)の試験結果をタカタが日常的に改ざんしていたことが、両社が委託した調査で判明した。米道路安全保険協会(IIHS)で会長を務めていたブライアン・オニール氏が調査を主導、「ホンダに渡された報告がオリジナル版を短縮したもので、美化された短縮版だったという証拠が見つかった」と電話取材で明らかにした。

  メタップス(6172):6.3%安の1041円。15年9月―16年5月の連結営業損益は3億9500万円の赤字と、前年同期の2億5800万円の赤字から赤字幅が拡大した。決済プラットホーム「SPIKE」など新規サービス開発への先行投資、企業買収や組織再編に係る販管費の増加などが影響した。

  ハーツユナイテッドグループ(3676):6.8%高の3390円。世界最大級の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series(EVO)」を主催するSRKXプロダクションズとパートナー契約を結び、日本でEVOを開催すると19日午後に発表した。 20年以上にわたり開催されているEVOは、世界の強豪プレーヤーが米ラスベガスに集結して頂点を競うゲームで、昨年は延べ1万人を超えるプレーヤーが参戦した。

  アドバンスクリエイト(8798):18%高の1488円。22日付で東証2部から1部に指定替えになると発表。流動性向上や投資家層の拡大が期待された。

  ショーケース・ティービー(3909):7.6%高の2365円。7月末の株主対象に1株を2株に分割すると発表した。流動性を高めるとともに、投資家層のさらなる拡大を図る。

(ゲーム関連株記述6行目の社名をタカラトミーからカプコンに訂正します.)
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