大統領選の結果知りたいなら米株市場を見よ-株高は現職政党有利

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  • S&P500種は1928年以来、大統領選22回中19回の結果を正確に予想
  • 株価は過去最高水準にあるが、経済の実体から乖離しているとの声も

米大統領選挙の結果がどうなるのか知りたいのなら、断然お勧めできるのは米株式市場を見ることだ。

  米株市場の予想の精度の高さは誇張してもし過ぎることはない。ストラテガス・リサーチ・パートナーズとブルームバーグがまとめたデータによれば、大統領選で現職大統領が所属する政党か挑戦者のどちらかが勝利するかについて、米株市場は1928年以来、22回中19回正確に予想してきた。本戦前の数カ月間に株価が上昇してる時は、現職大統領所属の政党が86%勝利している。

  その理由について市場関係者の見方は一致していないが、大半のアナリストは経済が市場や有権者の心証に及ぼす影響のためだと指摘している。S&P500種株価指数が過去最高水準で推移する中で、このことは民主党の候補指名獲得が確実となったヒラリー・クリントン前国務長官にとって朗報だ。しかし、11月までにまだ相場が悪い方向に進む可能性はある。一つには、株高局面に入ってから時間が経っていることがある。また、一部のアナリストの間では、米金融当局の刺激策のため、株価は過去に比べると経済の健全度を示す指標としての信頼度が低下しているとの見方がある。

米株高はクリントン候補に有利?

Photographer: Pete Marovich/Bloomberg

  タッチストーン・インベストメンツ(米シンシナティ)のグローバル市場ストラテジスト、クリット・トーマス氏は「市場はある意味経済を映す鏡であり、経済が比較的健全な時は現職政党が有利だ」と指摘。「ただ、大統領選に関して、市場があることを示していても、過去に示唆された影響を持たない場合が常にある」と述べた。 

  S&P500種の動きは、過去8回の大統領選の結果を正確に予想している。2008年には現職政党だった共和党の候補に対し民主党候補のバラク・オバマ氏が勝利。本戦前に5四半期連続で株価が下落していた。12年にはオバマ大統領の再選が決まる前の5カ月間のうち4カ月で株価は上昇していた。

  18日の米株市場でS&P500種は前週末比0.2%上げ、終値ベースで過去最高値を更新した。指数は先週、3週連続で値上がりしていた。

原題:Stock Market’s Enduring Record of Calling Presidential Races (3)(抜粋)

(5段落目以降に詳細や株価を追加して更新します.)
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