金価格に米大統領選、低金利が寄与-DBSが1500ドルへの上昇予想

  • 金価格は本格的な強気相場入りとDBS
  • テクニカルチャートのパターンも上昇継続を示唆:ウォン氏

金価格は本格的な強気相場に入っており、1オンス=1500ドルを上回る水準まで上昇する可能性があると、DBSグループ・ホールディングス(シンガポール)は予想する。低金利で需要が増加するとともに米大統領選挙が近づくためと説明している。同行は今年の金価格上昇を的確に予測し、現在は投資家に対し、価格が若干でも下落すれば金を購入することを推奨している。

  DBSの為替ストラテジスト、ベンジャミン・ウォン氏は電子メールで「1970年以降、金は4回にわたって本格的な強気相場を経験した。今回は新たな強気相場だ」と指摘。「11月8日の米大統領選に向けて、市場はなお、潜在的な不透明感に対処しなければならない」と述べた。

  世界の株式市場のボラティリティ(変動性)上昇やマイナス金利の広がり、英国民投票での欧州連合(EU)離脱決定をめぐる混乱によって需要が拡大する中、金価格は今月、2014年3月以来の高値に上昇し、1375ドルを超えた。米大統領選が近づき、米金融当局が9月か11月に利上げを実施しなければ金が恩恵を受ける可能性がある。先週にはバンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチも、金価格が向こう1年間に1500ドルに上昇する可能性があると予想し、その一因として米大統領選を挙げた。

  ウォン氏は自身の見解を裏付けるテクニカルチャート「逆三尊」も引用し、「強気相場は続き、金の投資判断は引く続きオーバーウエイトだ」と述べた。DBSは昨年10月、米金融当局による利上げペースが緩やかと予想されることを理由に、金価格が今年上昇する可能性を指摘。今年2月にも金についてポジティブな見通しを示した。
  
原題:Gold, Trump and Rates: Bank That Foresaw Rally Flags $1,500 (4)(抜粋)

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