明治安田生命:1ドル=100円でオープン外債積み増しを検討

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明治安田生命保険は米国の債券について、1ドル=100円近辺まで円高が進めば、為替変動リスクをヘッジしないオープン投資の積み増しを検討する方向だ。ヘッジ付き外債の投資妙味が薄れる中、ドル・円相場が予想レンジの下限近くまで円高に振れれば、安く購入して将来の為替差益も期待でき、オープン投資の機会となる。

  運用企画部・運用企画グループの西尾友宏グループマネジャーは、「ここからは一方的に1ドル=95円を目指して円高が進んでいくとは思っていない」と話す。19日午前8時半時時点で同106円程度で推移しているのに対し、今後は同100ー110円を予想。「米国の利上げタイミングにもよるが、昨年度みたいに120円まで円高修正するところまではいかないだろう」との見通しだ。

  同社の計画では今年度の新規資金2兆円のうち、1兆円程度を国内債券、ヘッジ付き外債、オープン外債に機動的に投資する方針。4-6月は約2500億円を、米国債よりも金利上乗せ幅のある米政府抵当金庫(ジニーメイ)債などで積み増した。「今年度については、ある程度円高にも振れ、米国の金利が上がらないということもあり、足元はオープンとヘッジを半々くらいで進めている」という。

明治安田生命本社

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  現在、10年物米国債の利回り1.56%に対し1年間のヘッジコストは1.49%程度で、投資妙味がほとんどない。明治安田生命によるとジニーメイのモーゲージ債の利回りも2.23%程度にとどまり、「ヘッジを付けると利回りが1%を切っており厳しいといえば厳しい」と話す。同社の米長期金利の見通しは1.2%ー1.8%(年度末1.5%)。

  事業債など海外クレジット投資については、「国内とは異なり、格付けによってスプレッドが設定されるマーケットができており、今後強化していかないといけない」との考えだ。これまでは私募の資金使途を環境に配慮した事業に限定したグリーンボンドや、水道インフラ支援に限定したウォーター・ボンドをオープンで投資してきた。今後は公募案件への拡大に取り組んでいく方針だ。

  住友生命保険もヘッジ付き外債で米国債に代わり、米事業債やモーゲージ債に投資している。

(第6段落とチャートを追加しました.)
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