米IBM:4-6月売上高は予想上回る、ソフト好調-株価上昇

更新日時
  • ワトソンを含む部門が売上高を下支え
  • コグニティブ・ソリューション事業、事業区分見直し以来初の増収

IBMの4-6月(第2四半期)決算では、売上高がアナリスト予想を上回った。人工知能(AI)のワトソンを含む部門が業績を下支えした。クラウドベースのソフトウエアとサービスに事業の軸足を移す戦略が奏功し始めたことが示された。

キーポイント

  • 売上高は202億ドル(約2兆1400億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は201億ドル。
  • ワトソンを含むコグニティブ・ソリューション部門の売上高は3.5%増の47億ドル。IBMによる事業区分見直し以来、コグニティブ・ソリューション事業の売上高は5四半期連続で減少していたが、今回初めて伸びを記録した。
  • 調整後1株利益は2.95ドルで、アナリスト19人の予想平均は2.89ドル。
  • 株価は時間外取引で一時3.2%上昇し165ドル。

  ジニ・ロメッティ最高経営責任者(CEO)は同社事業をクラウドベースのソフトウエアおよび同サービスにシフトしていく上で、コグニティブ・ソリューションがけん引役になると期待をかけている。同事業にはアナリティクスやセキュリティー・ソフトウエアを含むほか、過去1年に買収したビジネスの多くを含む。4-6月期売上高はアナリスト予想を上回ったものの、それ以外の事業の収入が振るわず、全体の売上高は17四半期連続で減少した。

詳細

  • クラウドとアナリティクス、ソーシャル、セキュリティー、モバイル製品に新たな重点を置く戦略的に必要な事業グループの売上高は、為替相場変動の影響を除くと12%増の83億ドル。為替変動による4-6月期売上高への影響は0.2ポイントと、経営陣の事前予想の0-1ポイントに沿った水準だった。
  • 粗利益率は49.9%から47.9%に縮小した。同社は今年、企業買収に多額の支出を行っているほか、研究開発費も増やした。マーティン・シュローター最高財務責任者(CFO)は、「今の投資水準は利益に短期的影響があるが、長期的価値を高めると考える」と述べた。

原題:IBM Rises After Sales Beat Estimates on Software Unit Gains (3)(抜粋)


(コグニティブ・ソリューション事業の売上高などを追加します.)
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