米国債(18日):下落、利回りが上昇する中で予想の下方修正続く

更新日時

18日の米国債相場は下落。年初来の予想外の利回り低下を受けて利回り見通しを下方修正してきたストラテジストは現在、利回り上昇という新たなサプライズに直面している。

  ブルームバーグの7月調査によると、今年末の10年債利回りの予想中央値は1カ月前と比べて0.5ポイント近く低下した。年初に利回り上昇を予想していたストラテジストは、下方修正を繰り返してきた。

  皮肉にもエコノミストが予想変更を示すにつれ、米国債は方向を転換し、先週は週間ベースで相場は年初来で最大の下げとなった。米経済の先行きが明るくなり、英政治情勢をめぐる不透明感が弱まったため、逃避資産としての需要が薄れた。この日、10年債利回りは3週間ぶりの高水準に達した。トルコで15日に発生したクーデターが失敗に終わり、エルドアン大統領が権力を保持したことが背景にある。

  キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏は「今回の揺り戻しは多くの参加者にとってやや意外だろう。しかし、12月31日ではなく、まだ7月で、時間はたっぷりある」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.58%と、終値ベースとして6月23日以来の高水準を付けた。先週は19bpと、2015年6月以来の大幅な上昇。6日には1.318%と、過去最低を記録していた。同年債(表面利率1.625%、償還2026年5月)価格はこの日9/32下落して100 12/32。

  昨年12月31日時点の10年債利回りは2.27%。同月の2016年末の予想中央値は2.78%への上昇だった。当時は米経済の力強さが増し、金融当局が今年4回の利上げを予想していた。

  しかし、中国を中心とした景気減速や英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票など世界的な材料を受けて、安全な資産に資金が向かい、世界のソブリン債利回りは軒並み過去最低を更新した。

  ブルームバーグがエコノミスト66人を対象に今月8日から13日にかけて実施した調査によれば、年末の10年債利回り予想中央値は1.70%。6月調査では2.14%だった。

  野村ホールディングスのストラテジスト、スタンリー・サン氏は「利回りは明らかになお低下する可能性がある」としながらも、「絶対的な水準はもはや問題ではなく、利回りが米国よりも低い他の地域との比較が問題だ」と指摘した。

原題:Treasuries Strategists Cut Forecasts Again, Just as Yields Climb(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE