安倍首相:民主的な体制尊重を-トルコのクーデターの動きで

更新日時
  • 官邸に情報連絡室、外務省は渡航中止するよう注意喚起情報
  • イスタンブール直行便が欠航-成田と関空

トルコでクーデターの動きがあったことを受けて、安倍晋三首相はコメントを発表、「民主的体制は尊重されるべきだ」と指摘するとともに、「できるだけ速やかに事態が正常化し、秩序と平穏が回復されることを強く期待する」と述べた。

  首相のコメントは外務省が電子メールで発表した。首相官邸のウェブサイトによると、首相は同日午前、関係国と連携し情報収集に全力を挙げ、在留邦人の安全に万全を期することを政府に指示した。菅義偉官房長官は同日午前、記者団に対し、官邸に情報連絡室を設置したことを明らかにし、邦人の被害の報告は受けていないとコメントした。菅氏の発言はNHKが正午ニュースで放映した。

  外務省は海外安全情報のウェブサイトに注意喚起情報を掲載し、トルコ滞在者は外出は見合わせる、トルコへの渡航は極力やめる、テロ発生の可能性があるため標的となりやすい場所には十分注意することなどを呼び掛けている。外務省の2016年の「海外在留邦人数統計調査」要約版によると、昨年10月1日現在でトルコの日系企業(拠点)数は138で、前年比22.1%増加している。

  空の便にも影響が出ている。成田国際空港や関西国際空港のウェブサイトによると、両空港とも成田とイスタンブールとの直行便1往復がそれぞれ欠航となっている。

  日本経済団体連合会の榊原定征会長はトルコ情勢について、「今の混乱した情勢については憂慮している。日本政府には邦人の安全確保をはじめ、情報の収集・分析に全力で努めていただきたい」とのコメントを発表。NHKの報道によると、IHIはトルコ北西部の建設工事現場の従業員100人の無事を確認、従業員には自宅待機を指示し、情報収集を急いでいるという。同国北西部に生産工場を構えるトヨタ自動車は、現地の情報収集や従業員の安否確認を急いでいる、とNHKは伝えた。

(最終段落に経団連会長のコメント、日本企業の対応などを追加します.)
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