NY外為(15日):ドルが4日ぶり反発-指標受け景気見通し改善

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15日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが4日ぶり反発。小売売上高などの米経済指標を受け、景気見通しが改善された。

  ドルは主要通貨の大半に対して上昇した。6月の米小売売上高は市場予想を上回る伸びとなり、鉱工業生産指数は1月以降で最大の伸びとなった。成長見通しの改善により年内利上げの根拠が強まり、これらの指標発表後は先物トレーダーらが織り込む利上げ確率が上昇した。この日はまた、トルコで軍が国を掌握したと宣言。これを手掛かりにドルは円とともに安全需要から買われた。

  ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(トロント)の為替調査・ 戦略担当ディレクター、カール・シャモッタ氏は「米経済は、世界的に厳しい状況が多く見られる中で堅調さを維持している。十分な勢いがあり、世界の不確実な要素から自らを遠ざけている。米国で利上げが見込まれる状況は、再びドルの上昇をもたらす可能性が高い」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%上昇。前日まで3日連続で下げていた。ドルは対ユーロでは0.8%上げて1ユーロ=1.1035ドル。

  トルコ情勢に関する午後遅くの報道に反応し、円とドルは値上がりした。ユルドゥルム首相は、同政権が引き続き国を掌握しているとし、抵抗を表明した。

  円はドルに対し0.5%高の1ドル=104円88銭。週間では4.3%安だった。

  CIBCの外為・マクロ経済担当シニアストラテジスト、バイパン・ライ氏は電子メールで、円やドル、金といった安全資産が現在買われていると指摘。トルコ情勢のニュースに反応し、リラをはじめとする新興国通貨がやや下げていると加えた。

  先物市場で織り込まれる年内の米利上げ確率は38%と、前日の35%から上昇した。

  サクソバンクの通貨戦略責任者、ジョン・ハーディー氏は「このデータは非常に堅実だ」とし、「市場は米金融当局に対し非常に安心感を抱いている」と続けた。

原題:Dollar Snaps Three-Day Loss as Data Boost U.S. Economic Outlook(抜粋)

(第2段落に加筆、5段落以降を追加し更新します.)
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