きょうの国内市況(7月15日):株式、債券、為替市場

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●日本株は5日続伸、世界的な緩和観測と円安-LINE初値は48%高に

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  東京株式相場は5日続伸。世界的な金融緩和の拡大観測に加え、為替の円安推移で過度な業績懸念が後退した。保険や証券、銀行株など金融セクターが業種別上昇率上位に並び、輸送用機器など輸出株、鉄鋼など素材株も高い。東証1部に新規上場したLINEの初値は、公開価格を48%上回った。

  TOPIXの終値は前日比5.94ポイント(0.5%)高の1317.10、日経平均株価は111円96銭(0.7%)高の1万6497円85銭。TOPIXの5日連続高は2015年11月17日ー24日以来、およそ8カ月ぶり。

  コモンズ投信の糸島孝俊チーフポートフォリオマネジャーは、「米国景気の堅調、日本のヘリコプターマネー政策の導入観測、英新首相決定で英混乱が落ち着いたように見え、複合的な要因でリスクオンに向かっている」と指摘。ただし、株価水準が上がってしまったから買わざるを得ない、損失が出てしまったから買い戻さざるを得ないというような消極的な買いが大半を占めていると分析、「今後は乱高下する」とみている。

  東証1部33業種は保険、証券・商品先物取引、その他製品、銀行、その他金融、輸送用機器、鉄鋼、海運、ガラス・土石製品、機械など19業種が上昇。水産・農林や食料品、医薬品、サービス、石油・石炭製品、情報・通信など14業種は下落。相対的にディフェンシブセクターが安かった。東証1部の売買高は25億1078万株、売買代金は3兆1131億円。代金は、英国ショックで急落した6月24日以来の3兆円乗せ。値上がり銘柄数は980、値下がりは878。

  売買代金上位では任天堂が続伸、野村証券が投資判断を上げたファーストリテイリングは急騰した。Fリテイリは1銘柄で日経平均を196円分押し上げるなど、指数の上げ幅以上の寄与度だった。三菱UFJフィナンシャル・グループやマツダ、第一生命保険、野村ホールディングス、サノヤスホールディングス、日立製作所、JFEホールディングス、アルプス電気、イマジカ・ロボットホールディングスも高い。半面、キーエンスやファナック、JT、キヤノン、小野薬品工業、大和ハウス工業、ニトリホールディングスは安い。

●債券下落、円安やヘリコプターマネーめぐる議論警戒-超長期債に売り

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  債券相場は下落。外国為替市場での円安進行に加えて、政府・日銀によるヘリコプターマネー政策をめぐる議論に対する警戒感から、超長期ゾーンを中心に売りが優勢となった。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比1銭安の153円45銭で取引を開始し、いったん4銭高まで上昇したが、すぐに下げた。午後に入ると下げ幅を拡大し、一時は47銭安の152円99銭と約2週間ぶりに153円割れとなった。結局は36銭安の153円10銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「世界的に政策期待から楽観的な見方が広がっており、そこにヘリコプターマネーの話も加わり、円安進行や株高が進みやすくなっている」と話した。「ここまで円安が進むと思わなかったが、短期筋はヘリコプターマネー議論をはやし立てている部分もあるのではないか。アベノミクスがどう巻き返すか、バーナンキ前議長の来日で思惑も浮上し、景気を支える政策に国債増発など、思惑が働きやすく債券にはマイナスの状況だ」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいのマイナス0.265%で開始し、一時は4ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.225%と1日以来の高水準を付けた。新発20年物の157回債利回りは5bp高い0.135%、新発30年物の51回債利回りは4.5bp高い0.185%と、ともに6月24日以来の高水準を付けた。

●ドルが一時106円台、英離脱ショック前の水準回復-リスク選好継続

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が一時1ドル=106円台へ上昇した。世界的なリスク選好や日本の財政・金融政策への期待を背景とした円売りの流れが継続。強めの中国経済指標も追い風となり、ドル・円は英国の欧州連合(EU)離脱ショックで急落する前の水準を回復した。

  午後4時6分現在のドル・円相場は105円75銭前後。朝方は105円ちょうど付近まで弱含む場面が見られたが、国内総生産(GDP)などの中国経済指標発表後に106円を突破すると、6月24日以来の円安水準となる106円32銭を付けた。その後は週末を前に円売りが一服し、午後は日本株ともに伸び悩んだ。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの山田修輔チーフFXストラテジストは、ドル・円は「Brexit (英国のEU離脱)の後の99円でやり切った感はあるので、そこから時間調整するのか値幅調整するのかという話だったが、意外と値幅調整になっている」と指摘。もっとも、「本当にヘリコプターマネーがないと期待が先行している感じはする」と言い、ドル・円が「完全に転換した感じはない」と語った。

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