英EU離脱の米経済への影響は軽微-地区連銀総裁2人が新たに指摘

  • アトランタ連銀総裁:短期的な影響は「取るに足りず」
  • カンザスシティー連銀総裁:正常化プロセスの段階的な推進呼び掛け

英国の欧州連合(EU)離脱問題は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の先行きに暗雲となっていたが、嵐は去りつつある。英国のEU離脱の影響で米経済が変調を来したり、利上げが妨げられたりすることはないとの発言が米当局者から相次いでいる。

  今月26、27両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、14日にはカンザスシティーとアトランタの両地区連銀総裁が他の当局者に同調し、英国の離脱に伴う影響を重視しない姿勢を示した。

  アトランタ連銀のロックハート総裁はアイダホ州ビクターで講演後、聴衆らに対し、6月23日の英国民投票以降、「経済の勢いの著しい変化を想定できる統計上や事例による根拠はない」と指摘。「英国のEU離脱の影響に関する私の見方を要約すると、短期的な影響は取るに足りず、中期的にはリスク要因だ。比較的高い不確実性は経済への持続的逆風になる可能性もある」と述べた。

  イエレンFRB議長はこの議論に公には加わっておらず、今月のFOMCまでは公式の場で発言する予定はない。今月のFOMCでは議長の記者会見は行われない。

  今年のFOMCで投票権を持つカンザスシティー連銀のジョージ総裁も14日、英国のEU離脱で見込まれる影響は「限定的」になるとの見方を示した。さらに、「今の正常化プロセスを段階的に進めることが重要だ」と述べた上で、「しかし、今の金利水準は経済動向に比べて低過ぎると引き続き考えている」付け加えた。

  フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は13日、年内に最大2回の利上げが適切となるかもしれないと発言。さらに「英EU離脱は私のリスク順位では下位にあり、一時的に成長をせいぜい0.2ポイント押し下げる程度にとどまると予想する」と分析していた。

原題:Two More Fed Officials Play Down Brexit Impact on U.S. Growth(抜粋)

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