債券市場のリスク、投資家は自ら無視-オークツリー共同会長が警告

お祭り相場に乗って膨大な利益を享受している投資家は世界の各市場で積み上がるリスクを無視し、問題の種が広がるのを許している-。世界最大のディストレスト債投資会社オークツリー・キャピタルのハワード・マークス共同会長がこうした見方を示した。

  電話インタビューに答えたマークス共同会長は「われわれは難しく、低リターンの世界に生きている。そこでは問題になりかねないリスクが無視されている」と指摘。「市場が問題を軽く考えているなら、それはプラスではない。問題が蓄積されることになるからだ。上昇相場は永遠には続かない」と述べた。

  同氏はまた、世界中の低金利でリスク資産に資金が殺到し、「魅力的な」買いの対象がなくてもハイイールド債は相対的に極めて良さそうに見えてしまうと解説。原油価格の反発も相場上昇を後押しし、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの指数によると、商品価格が底を付けた2月からエネルギー企業の債券は55%上昇した。

  「投資家が直面している問題は、資金の行き場所を見つけなければならないということだ。ベッドの下にしまっておくのは現実的ではない」と語った。

  利回りを求めて流動性の低い資産に投資を希望する場合は、厳しい時期を乗り越える覚悟が必要だと述べた上で、「リスク資産に投資して厳しい時期に入ってしまうと、気分も悪くなるし価格も下落する。短期的に資金が必要なら、流動性に乏しい資産に投資するべきではない」と論じた。

  

原題:Oaktree’s Marks Warns Investors Ignore Bond Risks at Own Peril(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE