ポケモンGO旋風吹く米市場、バッテリー関連株を追いかける投資家
Luke Kawa、Julie Verhage、Alayna Treeneスマートフォン向け現実拡張ゲーム「ポケモンGO」でモンスター捕獲に夢中になる人が増えているが、ユーザーの間ではゲームでモンスターボールがなくなるのと同じくらい、スマホのバッテリー消耗が大きな問題になっている。

「ポケモンGO」を遊ぶプレーヤー(ニューヨーク5番街)
ポケモンGOが爆発的人気となっている米国では、数百万人というユーザーが屋外で長時間スマホを使用。バッテリー切れでピカチュウやフシギダネといったモンスターを取り逃すことのないよう、バッテリー内蔵ケースを求めるユーザーが増えている。
この動きがバッテリー内蔵ケースを製造する米ザグの株価急伸の理由だと、アナリストらは分析している。ザグの株価は過去2日間で12.5%上昇した。

ワンダーリッチ・セキュリティーズのアナリスト、ロメル・ディオニシオ氏は電話インタビューで、「ザグの株価上昇は、ポケモンGOの利用に伴うバッテリー消耗に関連しているようだ。バッテリー内蔵ケースは飛ぶように売れている」と指摘。同氏はさらに、ザグが2月にバッテリー内蔵ケースメーカーのモーフィーを買収したことに言及。「米国のバッテリー内蔵ケース市場で、モーフィーのシェアは8割を超える」と述べた。
またロス・キャピタル・パートナーズのアナリスト、デーブ・キング氏は「全米のアップル・ストアやAT&T、ベスト・バイ、ターゲット、ベライゾンの店舗を対象に実施した調査によれば、バッテリー内蔵ケースなどの充電関連製品の需要が急増している。調査した約50店舗のうち35%超が需要増加を指摘し、その影響として具体的にポケモンGOの人気に言及した店舗は多かった」と述べた。
CNETによれば、ポケモンGOではスマホのカメラや全地球測位システム(GPS)、グラフィック処理機能などを使うため、バッテリーの消耗が激しくなる。
原題:Investors Are Already Bidding Up Secondary Plays on Pokemon GO(抜粋)