英中銀:政策金利据え置き、8-1で決定-8月の刺激措置を示唆

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  • MPCはさまざまな緩和の選択肢を協議
  • フリーヘ委員のみが直ちに0.25ポイント利下げを主張

イングランド銀行(英中央銀行)は14日、政策金利据え置きを発表するとともに、欧州連合(EU)離脱決定後の英経済を支えるための措置を8月に打ち出すことを示唆した。

  政策金利は過去最低の0.5%で据え置かれた。金融政策委員会(MPC)議事録によれば決定は8対1で、フリーヘ委員は現時点の見通しは直ちに0.25ポイントの利下げを正当化すると主張した。

  市場はこの日の利下げ確率を80%織り込んでいた。当局者らは景気支援措置について協議したとしながらも、詳細は明らかにしていない。

  13日の会合の議事録は、「MPCメンバーの大半は8月の金融緩和を想定している」とした上で、「MPCは緩和のさまざまな選択肢とその組み合わせを協議した。追加の景気刺激措置は見直し後の経済予測に基づき、その組み合わせは金融システム内の相互作用を考慮に入れる」と説明した。

  中銀は8月4日に四半期物価報告を公表する。成長とインフレ率の最新予測が含まれ、EU離脱選択の英経済への影響についてMPCの包括的な見解が初めて明らかにされる。議事録によれば、当初の報告は経済活動が短期的に弱まる公算が大きいことを示唆した。

  英国がこれからEU離脱の条件を交渉しようとする中で、カーニー総裁は夏の間に利下げが必要になる可能性が高いと発言していた。ブルームバーグのエコノミスト調査で54人中31人が、中銀が予防的に行動すると予想していた。

  予想外の決定を受けてポンドは一時、対ドルで2.5%高となった。

  議事録は、MPCはEU離脱決定後も市場が効率的に機能し続けたことに「幾分かの安心感を抱いた」とし、市場は国民投票結果の影響を増幅するよりもむしろ和らげたとの認識を示したした。ポンドの下落は目先のインフレ上昇圧力となるとの見方も示された。

  ドイツ銀の英国チーフエコノミスト、ジョージ・バックリー氏は電話で、「弱くなると分かっている状況に対応するため政策を調整するとしても、それを支える証拠や予測が必要であり、当局はこれを待つことにした」と説明。それにより「今後数週間に入ってくるであろう弱い数字を消化する時間ができる。現時点では利下げの根拠となる本物の証拠は何もない。待つ方がはるかに良い判断だ」と話した。

  EU離脱決定後に小売店の売上高減少や信頼感の低下は示されたものの、投票後の公式の経済指標はまだほとんど発表されていない。13日のメイ首相就任も幾分かの不透明解消につながるとみられる。

  議事録によれば、フリーヘ委員は「国民投票前の弱い景気見通しは既に、追加刺激措置をほとんど正当化するところに来ていた。当初の兆候は需要がさらに弱まるとの見方を支えるものだ」と述べた。

原題:Bank of England Signals August Stimulus as Rate Kept at 0.5% (2)(抜粋)

(第6段落以下にエコノミストのコメントや議事録の内容を追加します.)
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