天皇陛下の生前退位、事実ないと否定-宮内庁が公式コメント

更新日時
  • 「政府としてコメント控えたい」と菅官房長官
  • 宮内庁関係者に天皇陛下が退位の意向とNHKなどが報道

天皇陛下が生前退位の意向を示されたとのNHKなどの報道について、宮内庁は14日、「報道されているような事実はない」と報道室を通じてコメントした。この件で「正式に発表していることもない」としている。

   菅義偉官房長官は午前の記者会見で、「政府としてコメントは控えたい」と述べた。その上で「皇族の減少」への対応については、杉田和博官房副長官の下、皇室典範改正準備室を中心に検討を行っているものの、「退位制度」の検討については「考えていない」とした。また有識者会議等での議論についても「考えていない」と繰り返した。

  NHKは13日夜、天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かったと、宮内庁関係者の話として伝えた。数年内の譲位を望まれているということで、天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表す方向で調整が進められているという。全国紙なども一斉に同様の内容を伝えている。

天皇陛下(新年一般参賀、2016年1月)

Photographer: Kazuhiro Nogi/AFP via Getty Images

   天皇陛下は昭和天皇の第1男子として1933年12月23日お生まれになった。56 年に学習院大学で教育を終了。59年に故正田英三郎第1女子の美智子さまと結婚された。89年1月7日の昭和天皇崩御で即位された。お名前は明仁(あきひと)さま。

   憲法や皇室典範の規定によると、天皇陛下が退位されると、皇太子徳仁親王殿下が天皇に即位され、皇太子妃雅子さまが皇后になられる。現行の皇室典範には天皇陛下の退位の規定はない。

  天皇陛下は2012年2月、東京大学医学部付属病院(東京都文京区)で約4時間にわたる心臓冠動脈のバイパス手術を受けたが、その後も復帰して公務を続けられている。

(菅官房長官のコメントを第2段落に追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE