UBS口座で1MDBに絡む不審な取引、シンガポールが調査-関係者

マレーシアの政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)に関係する疑わしい取引について、スイス最大の銀行UBSグループがシンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)に報告し、関係口座の調査に発展した。事情に詳しい関係者の1人が明らかにした。

  英国に拠点を置く調査ブログのサラワク・リポートが11日に伝えたところでは、スイスのルガーノにある同国の銀行BSIに置かれた1MDB子会社の口座から、アブダビ企業の1部門とみられる事業体が保有するシンガポールのUBSの口座に少なくとも12億4000万ドル(現在の為替レートで約1300億円)が2014年に送金された。非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところによれば、UBSはすぐには疑わしい取引と認識しなかったという。

  UBSの広報担当者は、1MDBに関係する送金についてコメントを控えている。MASは疑わしい通常と異なる取引に使われた複数の銀行口座と幾つかの金融機関を対象に検査を実施していると3月31日と5月24日に発表したが、UBSのケースで問い合わせたところ、過去の声明に言及するだけの回答にとどまった。

  1MDBをめぐっては、調達した数十億ドルの一部が流用された疑惑の解明に向けて、マレーシアのほかシンガポールやスイス、米国の当局が調査に動いている。

原題:UBS Said to Have Flagged Suspicious 1MDB Transactions to MAS(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE