英財務相にハモンド氏-EU離脱決定後の経済をかじ取り

  • フィリップ・ハモンド氏は前政権で2014年から外相を務めた
  • 世界の金融ハブとしてのロンドンの地位維持が課題

英国の新財務相に前政権で2年間外相を務めたフィリップ・ハモンド氏が起用された。欧州連合(EU)離脱に伴う影響から国内経済を守り、メイ新首相が公約に掲げる社会の「著しい不公平性」の是正を託される。

  ハモンド氏(60)はジョージ・オズボーン氏から財務相の職を引き継ぐ。先月の国民投票でEU離脱が決まったのを受け、英ポンドは対ドルで約30年ぶりの安値に落ち込み、ボーダフォンやJPモルガン・チェースなどの企業は英国から雇用を移す構えを見せている。事情に詳しい関係者によると、メイ新首相はオズボーン氏に対し、同氏を内閣にとどめる考えがないことを伝えたという。

首相官邸に到着するフィリップ・ハモンド氏=13日

Photoigrapher: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  ハモンド氏は、オズボーン氏の下で進められた6年間の緊縮財政に対する有権者の不満を和らげるとともに、既にリセッション(景気後退)入りのリスクにさらされている経済をいかに刺激するか判断する必要がある。また、世界の金融ハブとしてのロンドンの地位を守り、メイ政権の離脱担当チームと協力してEU単一市場へのアクセスを維持できるよう取り組む。

  メイ新首相は、オズボーン前財務相が掲げた2020年までの財政黒字達成目標を取り下げることを公約に掲げ、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は景気の下支えに取り組むと表明している。ブルームバーグが調査したエコノミストの大半は、英中銀が14日の会合で政策金利を0.5%から0.25%に引き下げると予想している。

原題:Hammond Named U.K. Chancellor as Economy Suffers Brexit Pain (1)(抜粋)

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