7月13日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:円の予想と実際の動きが接近-逃避需要で予想が変化

市場の円予想の水準と実際の相場の動きがようやく近づきつつあ る。

数カ月間にわたり円の上昇を追い続けてきたアナリストらの年末の ドル・円相場の予想は中央値で1ドル=105円と、13日の終値104円付近 に近い。ただ常にそうだったわけではない。2016年初めの時点では、ス トラテジストらは円が年内に3%下落すると予想。だが実際には、中国 や英国の欧州連合(EU)残留・離脱をめぐる国民投票に伴う世界経済 の減速懸念から安全資産を求める動きが強まり、円は上昇した。

ウェルズ・ファーゴの為替戦略責任者、ニック・ベネンブローク氏 (ニューヨーク在勤)は「今年に入り大半において円は意外なほど強 い」とし、「特に中国や英国民投票の影響でボラティリティの高い時期 に直面する中、円は最も純粋な逃避先としての特性を見せた」と指摘し た。

ウェルズは向こう半年に円が対ドルで1ドル=105円に向かうと予 想していると、ベネンブローク氏は述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円はドルに対し前日比0.2%高の 1ドル=104円48銭。前日までの2日間では約4%下げていた。対ユー ロではこの日0.1%下げて1ユーロ=115円87銭。

日本銀行は今月28、29日に金融政策決定会合を開く。前内閣官房参 与の本田悦郎駐スイス大使は、日銀は7月にも追加緩和を決定するべき だとの見解を示している。

プレステージ・エコノミクス(テキサス州)のジェーソン・シェン カー社長兼チーフエコノミストは、「弱い円を維持するために刺激策を 実施しても厳しいだろう」と予想。理由として、英国のEU離脱に関す る不確実性からポンドとユーロに下押し圧力がかかり、また米金融当局 のハト派姿勢が対円でのドルに重しになるためだと説明した。

原題:Yen Forecasters Catch Up After Haven Rally Upends Predictions(抜粋)

◎米国株:小幅高、最近の戻り局面で時価総額2兆ドル取り戻す

13日の米株式相場は小幅ながら4日続伸。英国の欧州連合(EU) 離脱決定を嫌気した下げからの戻りは歴史的な規模となっている。

S&P500種株価指数は過去11営業日で9日目の上昇。英国民投票 後に5.3%下げたが、6月27日以降に時価総額にしてほぼ2兆ドルを取 り戻した。

好調な経済指標に加え、企業業績をめぐる楽観や金利据え置き観測 が背景にある。年初からの上げは景気敏感株ではなく、ディフェンシブ 銘柄主導という明るくない面もあるが、主要株価指数は1年1カ月前に 付けたこれまでの最高値を上回り、S&P500種はウォール街の予想水 準を超えた。

上昇局面は追加の景気刺激策への期待を反映しただけだと弱気筋は 主張するが、経済統計の大部分が予想を上回る中、S&P500種は過 去11営業日で7.6%上昇。エコノミスト予想を上回った経済統計の度合 いを示すシティグループの指標は、2015年1月以来の高水準を付けた。

チャールズ・シュワブのチーフグローバル投資ストラテジスト、ジ ェフリー・クライントップ氏は「経済と政策期待の両方だ。特に英国の EU離脱決定後、経済は考えられたよりもやや良好だ。同時に主要国の 中央銀行は引き続き金融緩和に完全にコミットしている」と述べた。

S&P500種は前日比0.1%未満高い2152.43で終了。ダウ工業株30 種平均は24.45ドル(0.1%)高い18372.12ドルで終えた。

原油相場が4.4%下げる中、エネルギー株は8カ月ぶり高値から下 落した。エネルギー省が発表した統計で石油製品の在庫が予想外に増加 し、供給過剰懸念が強まった。銀行株は6営業日ぶりに下落。一方、デ ィフェンシブ銘柄が再び買いを集め、通信サービスや公益事業、生活必 需品の上げが目立った。

ウィリアムズ・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のプリンシ パル兼株式トレーダー責任者、スティーブン・カール氏は「過去1週間 半にわたり大幅に上昇してきたことから、金融機関の決算を前に利益確 定の売りが出ているのかもしれない。企業業績にせよ、政治情勢の悪化 にせよ、何か起きれば下げが加速するだろう」と語った。

米連邦準備制度理事会(FRB)が午後に公表した地区連銀経済報 告(ベージュブック)によれば、米経済は5月半ば以降、緩慢なペース で拡大した。また物価圧力は「わずか」で、個人消費は幾分か軟化し た。

原題:Brexit Bounce Making History as Stock Gain Closes on $2 Trillion(抜粋)

◎米国債:反発、30年債入札はデュレーションへの需要を浮き彫り

13日の米国債は反発。前日まで2日間の下げ幅は年初来で最大だっ た。この日の午後に実施された30年債入札(120億ドル)は、最高落札 利回りが過去最低を記録した。

この日は年限を問わず利回りが下げた。入札では投資家の需要を測 る応札倍率が昨年9月以来の高水準。外国中央銀行や投資信託など間接 入札者の落札全体に占める割合は、過去最高だった。

先週は償還期限の長い国債が買いを集め、10年、30年債利回りは過 去最低をつけた。世界で約10兆ドルの国債がマイナス利回りとなる中、 年金基金や保険会社といった長期投資家にとっては選択肢がなくなりつ つある。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏は「間接応札の大きさは、利回りにせよデュレーショ ンにせよ長い国債への需要が高いことを鮮明にしている」と指摘。「間 接応札は通常、海外からの需要が多くを占める。これが強いのは、世界 的な利回りで見ると米国債はまだ割安だからだ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨ ーク時間午後5時現在、30年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)低下し2.17%。30年債(表面利率2.5%、2046年5月償 還)価格は107 5/32。10年債利回りは4bp下げて1.47%。7月6日に は1.318%と、過去最低を付けた。

30年債の入札結果によれば最高落札利回りは2.172%。応札倍率 は2.48倍。間接応札が占めた割合は68.5%。前回は64.9%だった。

原題:Treasuries Gain as 30-Year Bond Sale Highlights Duration Demand(抜粋)

◎NY金:反発、世界最大のETP通じた保有量は3年ぶり大幅減

13日のニューヨーク金先物相場は反発。世界最大の金連動型上場取 引型金融商品(ETP)「SPDRゴールド・シェアーズ」を通じた金 保有量は前日に16トン減少と、2013年6月以来の大幅減となった。

コメルツ銀行のアナリスト、カルシュテン・フリッチ氏(フランク フルト在勤)は電話インタビューで、金連動型ファンドの保有量減少は 「株式相場の改善」を反映しているとし、「新しいトレンドの始まりだ とは考えていない」と指摘。「これは単発的なイベントだと考える」と 述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日 比0.6%高の1オンス=1343.60ドルで終了。5営業日ぶりの上昇となっ た。銀先物9月限は1.2%上げて20.413ドル。ニューヨーク商業取引所 (NYMEX)のパラジウムとプラチナも値上がり。

原題:Gold Assets in World’s Top ETP Drop by Most in Three Years (抜粋)

◎NY原油:急反落、石油製品の在庫が予想外に増加

13日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が急反落。米エネルギー情報局 (EIA)の週間統計でガソリンなどの石油製品の在庫が予想外に増加 したことを受け、供給過剰への懸念が再浮上した。

ジョン・ハンコック(ボストン)のシニアマネジングディレクタ ー、チップ・ホッジ氏は「在庫統計のデータが市場を動かしている」と 指摘。「石油製品の在庫はかなり高い水準にある。秋季入りはそう遠い 先ではなく、そうなれば石油製品の需要は低下する」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日 比2.05ドル(4.38%)安い1バレル=44.75ドルで終了。ロンドン ICEのブレント9月限は2.21ドル(4.6%)下げて46.26ドル。

原題:Oil Tumbles After U.S. Fuel Stockpiles Unexpectedly Increase(抜粋)

◎欧州株:5営業日ぶり反落、終盤に売り膨らむ-銀行株が安い

13日の欧州株式相場は5営業日ぶりに下落。指標のストックス欧 州600指数はほぼ終日プラス圏で推移したものの、終盤に売りが膨らん だ。

ストックス600指数は前日比0.1%安の335.83で終了。一時は0.6% 上げていた。銀行株と自動車株が売られ、指数を押し下げた。前日まで 4営業日続伸し、英国の欧州連合(EU)離脱選択以後の下げ幅は約10 ポイントに縮まっていた。

投資家らは企業決算へと関心を移しており、英高級ブランドのバー バリー・グループは6.3%上昇。同社の第1四半期売上高がアナリスト 予想を上回ったことが好感された。

ルツェルン州立銀行(スイス)のトレーダー、ベンノ・ガリカー氏 は「英EU離脱でどうなるかや交渉がどれだけ速く展開するかなど多く の不透明要素が依然ある。だが、現時点では先週ほど懸念されていな い」と指摘。「企業決算が極めて重要となるだろう。経済が引き続き活 発かや、欧州企業に事業機会がまだあるかが明らかになるためだ」と語 った。

イタリアの銀行株指数は2.2%値下がり。前日まで4日続伸で20% 上げていた。

原題:European Stocks Halt Four-Day Advance as Lenders Reverse Gains(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債3日ぶり上昇、10年債入札で落札利回り初のゼロ割れ

13日の欧州債市場でドイツ国債が3日ぶりに上昇した。この日発行 した2026年8月償還債(ゼロクーポン)の平均落札利回りはマイナ ス0.05%と、10年債入札で初めてゼロを割り込んだ。

発行額は40億3800万ユーロ。目標の50億ユーロに対し、47億8000万 ユーロの応札があった。イタリア銀行界の健全性や英国の欧州連合 (EU)離脱選択をめぐる懸念から地合いが悪化する中、今回の国債入 札は一部投資家らがリターンよりも最高格付けを付与されたドイツ国債 の安全性を選んだことを示した。

安全を求める投資家需要はスイス国債にも見られ、2058年5月償還 債の平均落札利回りはマイナス0.023%だった。ブルームバーグ・グロ ーバル先進国ソブリン債指数に採用されている25兆3000億ドル相当の国 債の約38%がマイナス圏にある。

DZ銀行(フランクフルト)の市場ストラテジスト、ダニエル・レ ンツ氏はこうした状況について、市場のストレスが和らぐにつれ、この ような低い利回りの国債の需要が影響を受け得ると指摘。同氏は入札前 に「市場環境のため、需要はどちらかと言えば低いと当社はみている」 とし、「利回りがゼロを下回る10年債は当然のことながら、リアルマネ ーのトレーダーにとって魅力的ではない」と述べた上で、こうした国債 を購入する主な理由は安全性だろうと語った。

ロンドン時間午後4時7分現在、既発のドイツ10年債利回りは前日 比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下のマイナ ス0.148%。前日は8bp上昇と、4月21日以来の大きな上げだった。 同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格はこの日、0.57上 げ106.265。

原題:Germany’s Bonds Rise as 10-Year Debt Sale Draws Negative Yield(抜粋)

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