ロンドンはますます外国人の手に?-英EU離脱選択の皮肉な結果

英国の欧州連合(EU)離脱決定の結果、ロンドンの不動産がますます外国人の手に落ちる-。こんな皮肉な展開になるかもしれない。

  英国に入ってくる移民を減らしたいというのが英国民がEU離脱に投票した大きな理由だった。しかし離脱決定を受けて英不動産ファンドへの解約請求が増え一部ファンドが解約を停止。幾つかのファンドは資産売却を進めている。

  買いたい投資家にとっては最高のタイミングだ。ポンドが1980年代半ば以来の安値を付け外国人投資家の英資産購買力が高まるのと同時に、売り出し物件が増えている。

ロンドンの高層ビル

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  アバディーン・アセット・マネジメントはファンドが保有するロンドン西部ハマースミス地区のオフィスビルを売却するため仲介業者を起用した。欧州一の繁華街、オックスフォード・ストリートの小売店舗を売ろうとしているとも報じられた。ヘンダーソン・グローバル・インベスターズはバッキンガム宮殿の近くにある英王室のプライベートバンク、クーツの本店を売ろうとしているもようだ。

  こうした優良物件にはこれまで、世界の政府系ファンド(SWF)などから強い需要があった。英EU離脱が不動産市場を揺さぶるにしても、30年ぶりのポンド安を考えれば、需要は今後も強いと思われる。

  アレクサンダー・バチュバロフ氏らバンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリストは、「国民投票前の時期に外国人のロンドンの商業用不動産投資は減速した」としながらも、「最優良物件には常に需要があるとみられる」と指摘した。

原題:Brexit Could Help Foreigners Buy Up More of London(抜粋)

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