NY外為:円の予想と実際の動きが接近-逃避需要で予想が変化

更新日時

市場の円予想の水準と実際の相場の動きがようやく近づきつつある。

  数カ月間にわたり円の上昇を追い続けてきたアナリストらの年末のドル・円相場の予想は中央値で1ドル=105円と、13日の終値104円付近に近い。ただ常にそうだったわけではない。2016年初めの時点では、ストラテジストらは円が年内に3%下落すると予想。だが実際には、中国や英国の欧州連合(EU)残留・離脱をめぐる国民投票に伴う世界経済の減速懸念から安全資産を求める動きが強まり、円は上昇した。

  ウェルズ・ファーゴの為替戦略責任者、ニック・ベネンブローク氏 (ニューヨーク在勤)は「今年に入り大半において円は意外なほど強い」とし、「特に中国や英国民投票の影響でボラティリティの高い時期に直面する中、円は最も純粋な逃避先としての特性を見せた」と指摘した。

  ウェルズは向こう半年に円が対ドルで1ドル=105円に向かうと予想していると、ベネンブローク氏は述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、円はドルに対し前日比0.2%高の1ドル=104円48銭。前日までの2日間では約4%下げていた。対ユーロではこの日0.1%下げて1ユーロ=115円87銭。

  日本銀行は今月28、29日に金融政策決定会合を開く。前内閣官房参与の本田悦郎駐スイス大使は、日銀は7月にも追加緩和を決定するべきだとの見解を示している。

  プレステージ・エコノミクス(テキサス州)のジェーソン・シェンカー社長兼チーフエコノミストは、「弱い円を維持するために刺激策を実施しても厳しいだろう」と予想。理由として、英国のEU離脱に関する不確実性からポンドとユーロに下押し圧力がかかり、また米金融当局のハト派姿勢が対円でのドルに重しになるためだと説明した。

原題:Yen Forecasters Catch Up After Haven Rally Upends Predictions(抜粋)

(全面的に書き換えて更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE