日産自:自動運転技術搭載のセレナ来月発売、自動操舵や追従走行

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  • 国内メーカー初、価格300万円以下-20年に一般道でも対応目指す
  • ハンドルから手を離すと警告音、ドライバーに注意促し事故防ぐ

  日産自動車は8月下旬発売予定の新型車に自動運転技術を搭載する。高速道路の単一車線で渋滞・巡航走行のアクセル、ブレーキ、ハンドル操作を自動制御して運転を支援するもので、日本の自動車メーカーでは初めてという。

  13日の発表資料によると、自動運転技術「プロパイロット」を搭載するのはミニバンの新型「セレナ」。プロパイロットは、設定した時速30ー100キロメートルの範囲内で先行車両と車間を一定に保つことができるほか、車線中央を走行するようハンドル操作を支援する。先行車両が停止すると自動的にブレーキがかかり停止する。ハンドルから一定時間以上、手を離すと警告音が鳴り、さらに使い続けると自動運転機能が停止する仕組みとなっている。

  セレナは1991年の発売以来、ファミリー層を中心に累計150万台以上を販売した日産自の主力車種で、新型車は5代目となる。プロパイロット搭載車は300万円以下の価格にした。こうした自動運転技術は海外で独メルセデスや米テスラ・モーターズなどが導入しているが、いずれも高級車で、量販モデルへの導入はセレナが初めてになるという。

  国内大手自動車メーカーは東京五輪開催の2020年ごろをめどに、高速道路で完全自動運転の実現を目指している。日産自の自動運転は18年に高速道路で自動的に車線変更して、複数車線でも走行可能にし、20年までには交差点を含む一般道路にも対応できるように計画しており、20年までに高速道路での自動運転実現を目指すトヨタ自動車ホンダに対し高い目標を掲げている。

  自動運転をめぐっては今年5月、米フロリダ州でトレーラーに衝突したテスラの「モデルS」の運転手が死亡する事故があった。事故発生時、部分的な自律運転機能を持つ「オートパイロット」が使用されていたという。テスラ車をめぐっては今月1日と9日にも別の事故が発生しており、いずれもオートパイロット機能を使用中だった可能性がある。

  日産自の坂本秀行副社長は発表会見で、プロパイロットについて「あくまで運転支援技術で何でもできるわけではない」と話した。過信による事故を防ぐため、18年や20年の段階では運転手の状態を判断する、より高度なシステムが必要になるとの考えを示した。運転支援技術が急激に事故を減らしているのも事実だとし、交通事故ゼロを目指す日産自の長期的な目標の達成に「大きな効果を果たすと信じている」と話した。

  国土交通省は6日、現在実用化されている自動運転機能は運転者が責任を持って安全運転することを前提とした運転支援技術であり、完全な自動運転ではないとするコメントを発表。自動車業界に対しては、販売時などにユーザーへ十分に説明するよう要請していた。
 

(記事後半に日産役員発言を追加し、当局コメントを加えました.)
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